2020年5月22日 (仮訳)Quercus cubanaに寄生する新種Phellinus caribaeo-quercicolus:分類および予備的系統関係 Decock, C. et al., 2006. Phellinus caribaeo-quercicolus sp. nov., parasitic on Quercus cubana: taxonomy and preliminary phylogenetic relationships. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832699 [Accessed May 22, 2020] 【R3-07339】2020/5/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ キューバ西部においてQuercus cubanaに生じた菌を検討し、Phellinus caribaeo-quercicolusとして新種記載した。 本種は子実体が多年生で背着生、担子胞子が楕円形~広楕円形で、子実層剛毛を有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析ではタイ産のキコブタケ属の一種と姉妹群を形成した。 Cuba, Provincia Pinar del Río, Municipio La Palma (新種) Phellinus caribaeo-quercicolus Decock & S. Herrera 語源…カリブのコナラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Phellinus setulosus(コブサルノコシカケモドキ) 新熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と剛毛の形態が僅かに異なる Phellinus anchietanus 新熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体が背着生 子実層剛毛が屈曲~鉤状 本種と異なりキューバではなくブラジルに分布する 本種より子実体が薄い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく類球形 本種と異なり子実層外に剛毛を有する Phellinus uncinatus 新熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体が背着生 子実層剛毛が屈曲~鉤状 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり担子胞子が厚壁 本種と異なり担子胞子がデキストリノイド Phellinus undulatus キューバに分布する 子実体が背着生 子実層剛毛が鉤状 本種より子実体が薄い 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が微かに褐色 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus caryophilleus 形態的に類似している(暫定的にこの種に同定されていたことがある) 剛毛頂部が鉤状 本種と異なりキューバではなくブラジルに分布する 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種と異なり担子胞子が無色~微かに黄色ではなく黄色~さび褐色 本種より担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく球形に近い Phellinus semihispidus 本種と異なり子実体が傘状 本種と異なり担子胞子が無色 本種と異なり担子胞子が薄壁 Phellinus wahlbergii 新熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種と異なり担子胞子が無色~微かに黄色ではなく無色 本種と異なり担子胞子が薄壁 Phellinus unicisetus 新熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく球形~類球形 本種より剛毛が長い 本種と剛毛の形状が異なる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される