2015年4月18日 (仮訳)向精神性トリプタミン類を産生する稀産種、Pholiotina cyanopus Halama, M. et al., 2015. Pholiotina cyanopus, a rare fungus producing psychoactive tryptamines. Open Life Sciences. …. Available at: http://www.degruyter.com/view/j/biol.2015.10.issue-1/biol-2015-0005/biol-2015-0005.xml [Accessed April 17, 2015]. 【R3-01744】2015/04/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランド南西部においてウッドチップおよび木質残渣に発生したPholiotina cyanopusをポーランド新産種として報告した。 GC-MSおよびLC-MSを用いて本種の活性化合物の同定を試み、シロシビンおよびその誘導体を検出した。 シロシンおよびベオシスチンが低濃度であった一方、シロシビンは乾燥重量あたり0.90±0.08%と高濃度であり、ノルベオシスチンおよび”aeruginascin”は本種から初めて検出された。 (ポーランド新産種) Pholiotina cyanopus (G.F. Atk.) Singer 【よく似た種との区別】 Pholiotina smithii 子実体の形態がほぼ同一 向精神性のトリプタミン類を含有する 本種と異なりヨーロッパではなく北米に分布する(ヨーロッパからの記録は信頼性に乏しい) 本種と異なりコケの生えた環境を好むと見られる 本種より傘が淡色 本種より傘の条線が顕著 本種より襞が肉桂褐色に近い 本種より縁シスチジアの幅が広い Pholiotina sulcatipes 柄の基部が青変~緑変性を示す 本種と異なりヨーロッパではなく北米に分布する 本種と異なりウッドチップおよび材ではなくソバのふすまに発生する 本種と肉眼的形質に共通点が少ない 本種より担子胞子が薄壁 本種と異なり縁シスチジアが僅かに幅広い~偽頭状の瓶形ではなく偽頭状でない狭紡錘形~狭瓶形 Pholiotina aeruginosa 担子器が4胞子性 担子胞子が僅かに厚壁 本種と異なり傘が青緑色(中央部)と黄褐色(縁部)の2色からなる 本種と異なり柄が初め白色~帯灰白色でのちに基部付近が青灰色を帯びるのではなく類白色 本種と異なり縁シスチジアが瓶形ではなく瓶形~紡錘形 Pholiotina atrocyanea 本種と異なりオーストリア、ベルギーなどヨーロッパ15か国、北米、東アジアではなく地中海沿岸のみに分布する 本種より傘が濃い暗青色~帯黒色 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性 Pholiotina sulcata 生息環境が類似している 子実体の外見が類似している 顕微鏡的形質が類似している 本種と異なり傘の外側半分に顕著な溝線を有する 本種と異なりゼラニウム類似の臭いがある 本種より担子胞子のサイズがやや大きい Pholiotina filipes 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の発芽孔が明瞭に幅広い 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが瓶形ではなく類円筒形または本種より細長い瓶形 Conocybe spp. 子実体の外見が非常に類似している(誤同定のおそれがある) 向精神性のトリプタミン類を含有する種がある