2014年6月16日 (仮訳)ガイアナ産の襞のあるイグチの新種、Phylloporus colligatus Neves, M-A., Henkel, TW. & Halling, RE., 2010. Phylloporus colligatus sp. nov., a new gilled bolete from Guyana. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000111/00000001/art00021 [Accessed June 15, 2014]. 【R3-00813】2014/06/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ガイアナのDicymbe属の森林で採集された菌をPhylloporus colligatusとして新種記載した。 本種は子実層托が黄色の襞状で、KOH中で淡黄色の担子胞子と子実層シスチジアを持つことからキヒダタケ属に含められた。 一方、本種は担子器の基部と子実層托実質の菌糸にクランプを持ち、子実層シスチジアが紡錘状であるという、本属菌としては独特の特徴を有していた。 Guyana, Region 8 (Potaro-Siparuni), Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin, 15 km east of Ayanganna Mountain, 3 km southwest of base camp (新種) Phylloporus colligatus M.A. Neves & T.W. Henkel 語源…連結した(クランプを持つ特徴から) 【よく似た種との区別】 Phylloporus phaeoxanthus 新熱帯に分布する 本種と異なりガイアナではなくコスタリカ・コロンビア・メキシコに分布する 本種と異なり子実層シスチジアに付着物を伴う 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Phylloporus phaeoxanthus var. simplex 新熱帯に分布する 本種と異なりガイアナではなくコスタリカに分布する 本種と異なり子実層シスチジアが棍棒形・紡錘状・槍形ではなく便腹形 本種と異なりシスチジアに色素が付着する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Phylloporus fibulatus 新熱帯に分布する 菌糸にクランプを持つ 本種と異なりガイアナではなくコロンビアに分布する 本種と異なり傘が帯赤橙褐色ではなく黄色 本種と異なり傘がアンモニアで青変(のちに速やかにワイン色)ではなく褐変する 本種と異なり子実層托が襞状ではなく類管孔状 本種と異なりシスチジアが棍棒形・紡錘状・槍形ではなく円筒形~紡錘形 本種より全ての組織でクランプが豊富に見られる Phylloporus foliiporus 菌糸にクランプを持つ 本種と異なりガイアナではなく米国(フロリダ州・アラバマ州)に分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりシスチジアの頂部が蜜色を帯びる 本種と異なりアンモニアによる呈色反応が青色ではなく青緑色で、さらにワイン色に変色することがない Phylloporus pseudopaxillus 菌糸にクランプを持つ 本種と異なりガイアナではなくアフリカに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より全ての組織でクランプが豊富に見られる