2019年5月9日 (仮訳)トゥベウフィア科のKamalomyces属2新種の系統学的特性 Phookamsak, R. et al., 2018. Phylogenetic characterization of two novel Kamalomyces species in Tubeufiaceae (Tubeufiales). Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-017-1365-2 [Accessed May 9, 2019] 【R3-06203】2019/5/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイからタケ生息菌のKamalomyces bambusicolaおよびK. thailandicusを新種記載した。 前者はchlamydotubeufia状のアナモルフを伴う点、後者は子実体形成菌糸層をなす菌糸が乏しく、殻壁側面が3層からなる点などでそれぞれ特徴づけられた。 Kamalomyces属の形質比較表を掲載した。 Thailand, Chiang Mai Province, Chom Tong District, Doi Inthanon (新種) Kamalomyces bambusicola Phook., Y.Z. Lu & K.D. Hyde 語源…タケに生息する 【よく似た種との区別】 Kamalomyces thailandicus タイに分布する タケ生息菌である 子嚢胞子が蠕虫形 子実体形成菌糸層の菌糸が黒色 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の長径が小さい 本種と異なり子実体形成菌糸層が円形~不規則形ではなく不規則形 本種ほど子実体形成菌糸層を形成する菌糸が密でない 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(20-)27-30ではなく(19-)33-36 本種と異なり子嚢胞子の3番目または5番目の細胞ではなく7番目の細胞が膨大する ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Chiang Rai Province, Muang District, Khun Korn Waterfall (新種) Kamalomyces thailandicus Phook., Y.Z. Lu & K.D. Hyde 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Kamalomyces bambusicola タイに分布する タケ生息菌である 子嚢胞子が蠕虫形 子実体形成菌糸層の菌糸が黒色 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の長径が大きい 本種と異なり子実体形成菌糸層が不規則形ではなく円形~不規則形 本種より子実体形成菌糸層を形成する菌糸が密 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(19-)33-36ではなく(20-)27-30 本種と異なり子嚢胞子の7番目の細胞ではなく3番目または5番目の細胞が膨大する ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される