2022年2月18日 (仮訳)タイ北部において薬用植物から得られた新属新種Pleocatenata chiangraiensis Sun, Y-R. et al., 2022. Pleocatenata chiangraiensis gen. et. sp. nov. (Pleosporales, Dothideomycetes) from medicinal plants in northern Thailand. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/79433/ [Accessed February 18, 2022] 【R3-09252】2022/2/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県においてクサギ属およびギョクシンカ属樹木の腐朽枝に発生した菌を検討し、新属新種Pleocatenata chiangraiensisとして記載した。 本種は分生子柄が褐色または暗褐色で分生子形成細胞がモノトレト型、分生子が帯オリーブ色~帯黒褐色倒棍棒形で鎖生することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析ではプレオスポラ目クレードにおいて独自の系統を形成した。 Thailand, Chiang Rai Province, Mae Fah Luang University (新種) Pleocatenata chiangraiensis Y.R. Sun, Yong Wang bis & K.D. Hyde 語源…(属名)プレオスポラ目+鎖生(分生子鎖を形成することから)/(種小名)チエンラーイ産の 【よく似た種との区別】 Corynespora cassiicola 分生子柄が円筒形で分枝しない 分生子形成様式がモノトレト型 分生子形成細胞が円筒形 本種より分生子柄が長い 本種と異なり分生子柄が褐色または暗褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり分生子柄の隔壁数が4-6ではなく最大9 本種と異なり分生子形成細胞が暗褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり分生子が2-3つ鎖生するのではなく単生または2-6つ鎖生する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が幼時帯オリーブ色~褐色、成熟時帯黒褐色なのではなくほぼ無色~淡い帯オリーブ褐色または褐色 本種と異なり分生子が倒棍棒形ではなく倒棍棒形~円筒形 本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する 本種と異なり分生子の隔壁数が5-8ではなく4-20 nrLSU+nrSSU+ITS+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Corynespora sinensis 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子柄が円筒形で分枝しない 分生子形成様式がモノトレト型 分生子形成細胞が末端生 分生子形成細胞が円筒形 分生子が鎖生する 分生子が倒棍棒形 本種と異なり分生子柄が褐色または暗褐色ではなく褐色~暗色 本種と異なり分生子柄の隔壁数が4-6ではなく4-8 本種と異なり分生子形成細胞が暗褐色ではなく褐色 本種と異なり分生子が2-3つ鎖生するのではなく2つ鎖生する 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が倒棍棒形ではなく倒棍棒形または紡錘形(一次分生子)あるいは楕円形(二次分生子) 本種と異なり分生子の隔壁数が5-8ではなく(3-)4(一次分生子)あるいは3(二次分生子) Sporidesmium spp. 分生子柄が分枝しない 分生子形成様式が単出芽型 分生子形成細胞が有限生長かまたは伸長する 分生子が頂生する 分生子が単生する 分生子に横隔壁を有する 本種と異なり分生子が鎖生しない 本種と系統的に異なる(先行研究) Antennulariella spp. 分生子が鎖生する 分生子が倒棍棒形 分生子に隔壁を有する 本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく分枝する 本種と異なり分生子形成様式が全出芽型 Corynesporina spp. 分生子柄が分枝しない 分生子柄ががっしりとしている 分生子が鎖生する 本種と異なり分生子鎖が求頂的ではなく求基的である 本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する