2022年10月11日 (仮訳)ブラジル南東部、大西洋岸熱帯雨林に産した多孔菌類:背着生の種 Motato-Vásquez, V. & Gugliotta, AM., 2014. Polypores from an Atlantic rainforest area in southeast Brazil: resupinate species. Brazilian Journal of Botany. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s40415-013-0031-4 [Accessed October 11, 2022] 【R3-09956】2022/10/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、サンパウロ州の熱帯雨林において背着生多孔菌類の調査を実施した。 17種の未記録の種を同定し、そのうちRigidoporus undatusおよびTrechispora regularisはサンパウロ州新産種となった。 全種について形態学的記述を掲載するとともにこれらの種の検索表を作成した。 (その他掲載種) Antrodia albida (Fries) Donk ヒメシロアミタケ (その他掲載種) Ceriporia xylostromatoides (Berkeley) Ryvarden (その他掲載種) Dichomitus cavernulosus (Berkeley) Masuka & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Dichomitus hexagonoides 本種より担子胞子が長い 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く Dichomitus setulosus ブラジルに分布する 生殖菌糸がデキストリノイド 生殖菌糸にクランプを有する 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なりハイファルペグを欠くのではなく有する 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く (サンパウロ州大西洋岸熱帯雨林新産種) Dichomitus setulosus (Hennings) Masuka & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Dichomitus cavernulosus ブラジルに分布する 生殖菌糸がデキストリノイド 生殖菌糸にクランプを有する 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なりハイファルペグを有するのではなく欠く 本種と異なり樹枝状糸状体を欠くのではなく有する (その他掲載種) Flaviporus subundatus (Murrill) Ginns (その他掲載種) Fomitiporella umbrinella (Bresadola) Murrill チャアナタケ (サンパウロ州大西洋岸熱帯雨林新産種) Fomitiporia maxonii Murrill 【よく似た種との区別】 Fomitiporia punctata 子実体がクッション形 担子胞子が球形 担子胞子がデキストリノイド 剛毛を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 分子系統解析で明瞭に区別される(先行研究) (その他掲載種) Grammothele subargentea (Spegazzini) Rajchenberg 【よく似た種との区別】 Tinctoporellus epimiltinus(キゾメタケ) ブラジルに分布する 生殖菌糸にクランプを有する 生殖菌糸がデキストリノイド 培養性状が非常に類似している 本種と異なり基質の材が赤変する 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく類球形~広楕円形 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く (その他掲載種) Pachykytospora alabamae (Berkeley & Cooke) Ryvarden (その他掲載種) Phellinus ferreus (Persoon) Bourdot & Galzin 【よく似た種との区別】 Phellinus ferruginosus(サビアナタケ) 広葉樹に生息する 子実体が背着生 子実体がさび褐色 孔口が小型 本種より担子胞子が短い 本種と異なり剛毛菌糸を通常縁部と肉組織に有する 本種と異なり実質剛毛を有する Phellinus punctatiformis ブラジルに分布する 担子胞子が非デキストリノイド 担子胞子がKOHで黒変する シスチジアを有する 剛毛を有する 生殖菌糸にクランプを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形で基部が細まらないのではなく類円筒形で基部が細まる 本種より子実層剛毛のサイズが小さい 本種と異なり子実層剛毛が錐形~僅かに便腹形ではなく尖形の直線状 (サンパウロ州大西洋岸熱帯雨林新産種) Phellinus punctatiformis (Murrill) Ryvarden 【よく似た種との区別】 Phellinus ferreus ブラジルに分布する 担子胞子が非デキストリノイド 担子胞子がKOHで黒変する シスチジアを有する 剛毛を有する 生殖菌糸にクランプを欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類円筒形で基部が細まるのではなく円筒形で基部が細まらない 本種より子実層剛毛のサイズが大きい 本種と異なり子実層剛毛が尖形の直線状ではなく錐形~僅かに便腹形 (サンパウロ州新産種) Rigidoporus undatus (Persoon) Donk 【よく似た種との区別】 Rigidoporus vinctus(クロニクイロアナタケ) ブラジルに分布する 実質シスチジアを有する 菌糸構成が1菌糸型 生殖菌糸にクランプを欠く 本種と異なり孔口面がベージュ色~イザベル色ではなく橙桃色~鮮桃色で乾燥すると灰色~暗褐色に変色する 本種より管孔が肉の層で隔てられる顕著な層状をなす 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形ではなく類球形~卵状 本種と異なり子実層シスチジアを有する (その他掲載種) Rigidoporus vinctus (Berkeley) Ryvarden クロニクイロアナタケ 【よく似た種との区別】 Rigidoporus undatus ブラジルに分布する 実質シスチジアを有する 菌糸構成が1菌糸型 生殖菌糸にクランプを欠く 本種と異なり孔口面が橙桃色~鮮桃色で乾燥すると灰色~暗褐色に変色するではなくベージュ色~イザベル色 本種ほど管孔が肉の層で隔てられる顕著な層状をなさない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形~卵状ではなく球形 本種と異なり子実層シスチジアを欠く (その他掲載種) Schizopora flavipora (Berkeley & M.A. Curtis ex Cooke) Ryvarden 【よく似た種との区別】 Schizopora radula(ハダイロアナタケ) 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい Schizopora paradoxa ブラジルに分布する 本種と異なり子実層托がウスバタケ型 本種より孔口のサイズが大きい 本種より孔口が規則形である 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい (その他掲載種) Schizopora paradoxa (Schrader) Donk 【よく似た種との区別】 Schizopora flavipora ブラジルに分布する 本種と異なり子実層托がウスバタケ型でない 本種より孔口のサイズが小さい 本種ほど孔口が規則形でない 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい Schizopora trichiliae 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Sidera lenis (P. Karsten) Miettinen ヒダアナタケ (その他掲載種) Tinctoporellus epimiltinus (Berkeley & Broome) Ryvarden キゾメタケ 【よく似た種との区別】 Grammothele subargentea ブラジルに分布する 生殖菌糸にクランプを有する 生殖菌糸がデキストリノイド 培養性状が非常に類似している 本種と異なり基質の材が赤変するという特徴を欠く 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく円筒形 本種と異なり樹枝状糸状体を欠くのではなく有する (サンパウロ州新産種) Trechispora regularis (Murrill) Liberta 【よく似た種との区別】 Trechispora mollusca(シロアナコウヤクタケ) 子実層面が管孔状 担子胞子表面が小刺状 本種と異なりシスチジアが結晶に覆われるという特徴を欠く