(和文題名)Aecidium elaeagni-umbellataeをアナモルフとするスゲ属植物に寄生するさび菌の新種、Puccinia nigrolinearis
Okane, I. & Kakishima, M. 1992. Puccinia nigrolinearis, a new caricicolous rust, and its anamorph, Aecidium elaeagni-umbellatae. Transactions of the Mycological Society of Japan. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/33/4/33_jjom.H03-497/_pdf/-char/en [Accessed June 20, 2025] 【R3-12904】2025/6/20投稿

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3行まとめ

アキグミに精子およびさび胞子世代を形成するさび菌と、ミヤマカンスゲに冬胞子世代を形成するさび菌が同一であることを接種試験で示した。
冬胞子世代が新種であることを明らかにし、Puccinia nigrolinearisとして記載した。
また、アキグミ上の精子・さび胞子世代をAecidium elaeagni-umbellataeと同定した。
鳥取県岩美町網代

(新種)

Puccinia nigrolinearis Okane & Kakishima
語源…黒い線の(冬胞子堆の色と形状から)
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【よく似た種との区別】
Puccinia velutina
同じグミ属およびスゲ属植物に生じる
精子器がタイプ4である
本種よりさび胞子のサイズが小さい
本種よりさび胞子表面の疣の丈が低い
本種よりさび胞子が薄壁
本種より冬胞子のサイズが大きい
本種より冬胞子が厚壁
本種より冬胞子の柄が短い
Puccinia hibayamensis
同じミヤマカンスゲを宿主とする
本種と異なり夏胞子世代を形成する
本種と冬胞子の形態が異なる
Aecidium minoense
日本に分布する
同じグミ属植物を宿主とする
本種よりさび胞子のサイズが大きい
本種と異なりさび胞子表面の疣が容易に脱落する
本種よりさび胞子表面の疣のサイズが大きい
Aecidium quintum
日本に分布する
同じグミ属植物を宿主とする
本種よりさび胞子のサイズが小さい

(その他掲載種)

Aecidium elaeagni-umbellatae Dietel
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