(仮訳)パキスタン産の担子器にクランプを有する新種、Ramaria flavescentoides
Hanif, M., Khalid, AN. & Exeter, RL. 2019. Ramaria flavescentoides sp. nov. with clamped basidia from Pakistan. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2019/00000134/00000002/art00023 [Accessed September 16, 2023] 【R3-10977】2023/9/16投稿

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3行まとめ

パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州においてAbies pindrow樹下に発生した菌を検討し、Ramaria flavescentoidesとして新種記載した。
本種は子実体が淡橙色で倒卵形~倒棍棒形、頂部が緑灰色を帯び、担子器にクランプを有することなどで特徴づけられた。
本種は形態的にR. flavescensに類似し、分子系統解析では同じクレードに含まれた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Hazara Division, Ayubia–Khanspur

(新種)

Ramaria flavescentoides Hanif & Khalid
語源…Ramaria flavescens類似の(肉眼的形質の類似性から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ramaria flavescens(イオウホウキタケ)
子実体の色が類似している
子実体の形状が類似している
子実体の分枝パターンが類似している
担子器基部にクランプを有する
担子胞子の形状が類似している
担子胞子表面の装飾が類似している
担子器基部にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる)
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体が倒卵形~倒円錐形ではなく倒洋梨形
本種と異なり柄が束状という特徴を欠く
本種と異なり柄基部が塊茎状でないという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり星状結晶を上部枝に含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramaria rasilisporoides
子実体の分枝パターンが類似している
担子器基部にクランプを有する
担子胞子表面が疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる)
本種と異なり子実体が淡黄色
本種と異なり子実体に多数の”abortive branchlets”を含む
本種と異なり柄基部が深い根状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり柄組織がアミロイドである
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramaria mairei
パキスタンに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり子実体の枝が緩いかかなり密集する
本種より柄が長い
本種より担子胞子が僅かに長い
本種と異なり担子胞子が淡黄褐色
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形