2019年3月18日 (仮訳)メキシコ、ユカタン半島に産したシクエストレート菌の新種、Stephanospora mayana de la Fuente, JI. et al., 2019. Stephanospora mayana (Stephanosporaceae, Russulales), a new sequestrate fungus from Yucatán Peninsula, Mexico. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/31007/ [Accessed March 18, 2019]. 【R3-06047】2019/3/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコにおいてマツ属、アカミノキ属、Gymnopodium属、およびMetopium属植物の樹下に発生した菌を検討し、Stephanospora mayanaとして新種記載した。 本種は傘が帯黄色網目状で薄く、担子胞子のサイズが様々で小型の冠を伴うことなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でStephanosporaクレードIIIのサブクレードA (i) に含まれたが、同クレードのどの種よりも担子胞子が長い点などが異なっていた。 Mexico, Campeche State, Calakmul Municipality, Blasillo town (新種) Stephanospora mayana de la Fuente, García-Jiménez, Guevara-Guerrero & Oros-Ortega 語源…マヤの 【よく似た種との区別】 Stephanospora poropingao ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じStephanosporaIIIA (i) クレードに含まれる) 本種と異なりメキシコではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なりマツ林ではなく広葉樹林などに生息する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が淡黄色ではなく明黄色、帯橙黄色~橙褐色 本種と異なり傘表面が網目状ではなく繊維状 本種と異なり子実層托がクリーム色、帯灰オリーブ色ではなく帯灰オリーブ色、オリーブ褐色~黄色 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子の刺が截断状~尖形ではなくがっしりとしている 本種より担子胞子の冠のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stephanospora novae-caledoniae ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じStephanosporaIIIA (i) クレードに含まれる) 本種と異なりメキシコではなくニューカレドニアなどに分布する 本種と異なりマツ林ではなくナンキョクブナ混生林などに生息する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が淡黄色ではなく淡黄色~明橙色 本種と異なり傘表面が網目状ではなく平滑 本種と異なり子実層托がクリーム色、帯灰オリーブ色ではなく白色~淡黄色 本種と異なり子実体に果実臭を有するのではなく微かに甘い芳香を有する 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子の刺が截断状~尖形ではなく円筒形、扁平~尖形 本種より担子胞子の冠のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stephanospora cribbae 傘が帯黄色 子実層托が帯灰色 担子胞子の冠のサイズが類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じStephanosporaIIIA (i) クレードに含まれる) 本種と異なりメキシコではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりマツ林ではなくユーカリ、アカシア林などに生息する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が淡黄色ではなく黄色~橙黄色 本種と異なり傘表面が網目状ではなく繊維状 本種と異なり子実層托がクリーム色、帯灰オリーブ色ではなく帯灰オリーブ色~オリーブ褐色~黄色 本種と異なり子実体に果実臭ではなく微かなココナッツ臭を有する 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子の刺が截断状~尖形ではなく微細 本種より担子胞子の冠のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stephanospora papua ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じStephanosporaIIIA (i) クレードに含まれる) 本種と異なりメキシコではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なりマツ林ではなくユーカリ混生林などに生息する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が淡黄色ではなく淡橙黄色 本種と異なり傘表面が網目状ではなく不規則 本種と異なり子実層托がクリーム色、帯灰オリーブ色ではなく淡黄色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の刺が截断状~尖形ではなく円筒形または扁平 本種より担子胞子の冠のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stephanospora kanuka 傘の色が類似している 子実体に甘い芳香がある 担子胞子の長さが類似している 本種と異なりメキシコにおける分布が知られていない 本種と異なり傘表面が網目状ではなく繊維状 本種と異なり子実層托が帯黄色~橙色 本種と異なり担子胞子表面に微細な刺を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(StephanosporaIIIA (i) クレードではなくIIIA (ii) クレードに含まれる) Stephanospora michoacanensis メキシコに分布する 本種と異なりマツ林ではなくオーク-マツ林に生息する 本種と異なり傘が帯黄色ではなくクリーム色 本種と異なり子実体に果実臭を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい Stephanospora chilensis 本種と異なりメキシコにおける分布が知られていない 本種と異なり傘が帯黄色ではなく橙色 本種と異なり子実層托が橙色 本種より担子胞子のサイズが小さい