2017年5月9日 (仮訳)腐朽草本に生じた新種、Sparticola muriformisの系統分類 Karunarathna, A. et al., 2017. Taxonomy and phylogeny of Sparticola muriformis sp. nov. on decaying grass. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_4_9-1.pdf [Accessed May 8, 2017]. 【R3-04005】2017/05/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省において未同定のイネ科腐朽草本から分離された菌を検討し、Sparticola muriformisとして新種記載した。 本種は子嚢胞子が石垣状であることなどが同属他種と異なっていた。 本種はアジアから報告された初のSparticola属菌となった。 中国雲南省昆明植物園 (新種) Sparticola muriformis A. Karunarathna & Phookamsak 語源…石垣状の(子嚢胞子の形態から) 【よく似た種との区別】 Sparticola junci 子嚢果が球形~類球形 子嚢が円筒状棍棒形~広円筒形 子嚢がほぼ無柄 子嚢胞子表面が粗面 子嚢果の孔口が周糸で満たされる 周糸が無色 nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりイネ科植物ではなくレダマを宿主とする 本種と異なり子嚢果が埋生~半破出性ではなく埋生~半埋生または破出性 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の乳頭突起のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が褐色~暗褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく屈曲した紡錘状 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が石垣状でない 本種より子嚢殻の殻壁が厚い 本種と異なり子嚢果の殻壁が2-3層ではなく7-8層からなる 本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sparticola triseptata 子嚢果が球形~類球形 子嚢が円筒状棍棒形~広円筒形 子嚢がほぼ無柄 子嚢胞子表面が粗面 子嚢果の孔口が周糸で満たされる 子嚢殻の殻壁が2-3層からなる nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりイネ科植物ではなくレダマを宿主とする 本種と異なり子嚢果が埋生~半破出性ではなく埋生 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が褐色~暗褐色ではなく帯黄色 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく卵形~楕円形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が石垣状でない 本種より子嚢果の乳頭突起の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢殻の殻壁が厚い 本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sparticola forlicesenae 子嚢果の孔口が周糸で満たされる nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりイネ科植物ではなくTofieldia calyculataを宿主とする 本種と異なり子嚢果が埋生~半破出性ではなく埋生 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の乳頭突起が長い 本種と異なり子嚢果が球形~類球形ではなく球形 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~広円筒形ではなく狭円筒形 本種と異なり子嚢がほぼ無柄ではなく短い塊茎状の柄を有する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が褐色~暗褐色ではなく帯赤褐色~褐色 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子表面が粗面ではなく平滑 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が石垣状でない 本種より子嚢殻の殻壁が厚い 本種と異なり子嚢果の殻壁が2-3層ではなく7-8層からなる nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される