2015年8月29日 (仮訳)東アジア産Imleria属菌 Zhu, X-T. et al., 2014. The genus Imleria (Boletaceae) in East Asia. Phytotaxa. Available at: http://www.mapress.com/phytotaxa/content/2014/f/p00191p098f.pdf [Accessed August 28, 2015]. 【R3-02145】2015/08/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イグチ科Imleria属の4種を検討し、完全な記載文および属の検索表を掲載した。 I. parvaおよびI. subalpinaの2新種を記載し、Xerocomus obscurebrunneusを本属に移した。 広範に分布するI. badiaの種内変異の要因として地理的隔離を挙げ、I. subalpinaとI. obscurebrunneaの種分化が東ヒマラヤ山脈および横断山脈の隆起によって生じた可能性を指摘した。 Sweden, Angermanland, Nordingra (その他掲載種) Imleria badia (Fr.) Vizzini ※本種のエピタイプ標本を指定した。 (新組み合わせ) Imleria obscurebrunnea (hongo) Xue T. Zhu & Zhu L. Yang ミヤマアワタケ 旧名:Xerocomus obscurebrunneus hongo 【よく似た種との区別】 Imleria subalpina 中国に分布する 子実体が小型 柄の頂部が褐色系の色を帯びる 5.8S+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種と異なり亜熱帯域ではなく亜高山帯に分布する 本種と異なりブナ属、コナラ属、シイ属、マテバシイ属ではなくトウヒ属、モミ属植物と関係を持つ 本種より担子胞子のサイズが有意に大きい 5.8S+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xerocomus prebadius 子実体のサイズが類似している 子実体の色が類似している 本種と異なり中国および日本ではなく熱帯域に分布する 本種と異なり柄の基部の肉が赤色を帯びる 中国雲南省普洱市思茅区菜陽河国家森林公園 (新種) Imleria parva Xue T. Zhu & Zhu L. Yang 語源…小さい(子実体のサイズから) 【よく似た種との区別】 Xerocomus subdaedaleus 中国に分布する 子実体のサイズが小さい 傘が栗褐色 柄が栗褐色 本種と異なり傘が乾燥しており粘性を有することがない 本種と異なり傘表面が微かな綿毛状~綿毛状ではなくやや綿毛状 本種と異なり子実層托が類迷路状 本種より孔口の直径が大きい 本種と異なり孔口が角形ではなく不規則な角形 本種と異なり傘表皮が粘毛状被ではなく毛状被 中国雲南省デチェン・チベット族自治州シャングリラ市大雪山 (新種) Imleria subalpina Xue T. Zhu & Zhu L. Yang 語源…亜高山の 【よく似た種との区別】 Imleria obscurebrunnea(ミヤマアワタケ) 中国に分布する 子実体が小型 柄の頂部が褐色系の色を帯びる 5.8S+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られている 本種と異なり亜高山帯ではなく亜熱帯域に分布する 本種と異なりトウヒ属、モミ属ではなくブナ属、コナラ属、シイ属、マテバシイ属植物と関係を持つ 本種より担子胞子のサイズが有意に小さい 5.8S+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xerocomus rectus 傘のサイズが類似している 傘の色が類似している 本種と異なり柄が類白色~クリーム色 本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い