2022年4月1日 (仮訳)ノルウェー北部およびスウェーデンの(亜)高山帯に産したCyanulaクレードのEntoloma属3新種 Noordeloos, ME. et al., 2020. Three new Entoloma species of the Cyanula clade from (sub)alpine habitats in Northern Norway and Sweden. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd73/T15-Noordeloos-2904.pdf [Accessed April 1, 2022] 【R3-09377】2022/4/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェーおよびスウェーデンからEntoloma nordlandicum、E. septentrionale、およびE. montanumの3新種を記載した。 これらの新種はいずれも北方の亜寒帯域および高山帯から見出され、系統的にはCyanulaクレードに含まれた。 E. nordlandicumはオランダ、E. montanumはロシア(コーカサス)からも見出された。 Norway, Nordland, Grane, Holmvassdalen Nature Reserve (新種) Entoloma nordlandicum Noordel., Lorås, Eidissen & Dima. 語源…ヌールランの 【よく似た種との区別】 Entoloma holmvassdalenense ノルウェーに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘表面が平均して小鱗片状であるか、幼時はよりビロード状または綿毛状のものもある 本種より柄表面に光沢がある 本種と異なり担子器が2胞子性 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma roseotinctum 同所的に分布する(ノルウェー) 森林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスにおける分布が知られている 本種より傘がしばしば淡色で桃色のこともある 本種より傘が臍状 本種と異なり傘表面に放射状繊維紋をあらわす 本種より縁シスチジアが長い 本種より縁シスチジアの形状が細長く、紡錘形~瓶形である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Norway, Nordland, Grane, Holmvassdalen Nature Reserve (新種) Entoloma septentrionale Noordel., Lorås, Eidissen & Dima 語源…北方の 【よく似た種との区別】 Entoloma cyanulum 傘が青色 傘表面に半透明条線をあらわす 柄が青色 本種と異なり柄表面に光沢がある 本種と異なり担子器が2胞子性 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり柄シスチジアを欠く 本種と系統的に遠縁である Sweden, Pite Lappmark, Arjeplog, Ahkaris (新種) Entoloma montanum Noordel., J.B. Jordal, Lorås, Eidissen, E. Larss. & Dima 語源…山地の 【よく似た種との区別】 Entoloma sarcitulum var. majusculum 柄が微かに青灰色を帯びる 本種より子実体が通常鈍色 本種と異なり襞縁部に顕著な帯褐色の不稔部を欠く Entoloma poliopus 傘が暗褐色のことがある 柄が青色を帯びることがある 本種と系統的に遠縁である