2018年4月22日 (仮訳)管孔状あるいはラデュロイドの子実層托を有するHyphodontia属(広義)の3新種 Chen, C-C., Wu, S-H. and Chen, C-Y. 2017. Three new species of Hyphodontia s.l. (Basidiomycota) with poroid or raduloid hymenophore. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-017-1286-0 [Accessed: April, 21 2018]. 【R3-05055】2018/4/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Hyphodontia chinensis、H. reticulata、およびH. subtropicaの3新種を記載した。 これらの新種はそれぞれ中国、日本および台湾、中国およびベトナムにおいて採集された。 また、近年記載されたH. dimiticaがH. nongravisと同種であることを示した。 中国雲南省シャングリラ市小中甸鎮 (新種) Hyphodontia chinensis C.C. Chen & Sheng H. Wu 語源…中国産の 【よく似た種との区別】 Hyphodontia pilaecystidiata 子実層托がラデュロイドである 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なりシスチジアが便腹形~錐形および円筒形でない Hyphodontia anmashanensis 担子胞子のサイズが類似している シスチジアのサイズが類似している 本種と異なり子実層面がラデュロイドではなく密なOdontia型 本種と異なりシスチジアが数珠状 Hyphodontia submucronata シスチジアが便腹形 本種より担子胞子の幅が狭い Basidioradulum spp. 子実層托がラデュロイドである 担子器が類壺形 菌糸の形態が類似している 本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形~円筒形 台湾宜蘭県員山郷福山植物園 (新種) Hyphodontia reticulata C.C. Chen & Sheng H. Wu 語源…網状の(子実層面の孔口の形状から) 【よく似た種との区別】 Hyphodontia apacheriensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本および台湾ではなく中国などに分布する 本種と異なり孔口が網目状でない 本種と異なりシスチジアが屈曲状~わずかに数珠状という特徴を欠く 本種と異なり孔口面に突出するペグ様構造を有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸の頂端が短く結晶を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia niemelaei 台湾に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり孔口が網目状でない 本種と異なりシスチジアが屈曲状~わずかに数珠状という特徴を欠く 本種と異なり孔口面に突出するペグ様構造を有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸の頂端が短く結晶を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia rhizomorpha ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本および台湾ではなく中国などに分布する 本種と異なり孔口が網目状でない 本種と異なりシスチジアが屈曲状~わずかに数珠状という特徴を欠く 本種と異なり孔口面に突出するペグ様構造を有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸の頂端が短く結晶を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vietnam, Tam Dao National Park (新種) Hyphodontia subtropica C.C. Chen & Sheng H. Wu 語源…亜熱帯の 【よく似た種との区別】 Hyphodontia paradoxa 子実層托が管孔状 子実層托がクリーム色~淡黄褐色 孔壁が僅かに裂けるか小歯状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムおよび中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より菌糸先端の結晶のサイズがずっと大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia radula(ハダイロアナタケ) 子実層托が管孔状 子実層托がクリーム色~淡黄褐色 孔壁が僅かに裂けるか小歯状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムおよび中国ではなくニュージーランドおよびオーストラリアなどに分布する 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりシスチジオールが紡錘状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Hyphodontia nongravis (Lloyd) Sheng H. Wu ※Hyphodontia dimiticaを本種のシノニムとした。