(仮訳)ヤシオオオサゾウムシの腸から分離された新種、Triadelphia moubasherii
Abdel-Sater, MA. & Zeinab Soliman. 2017. Triadelphia moubasherii sp. nov., from the gut of red palm weevils, Rhynchophorus ferrugineus Olivier. Mycosphere. Available at: https://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_8_18-1.pdf [Accessed June 7, 2021] 【R3-08483】2021/6/7投稿

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3行まとめ

エジプト、アシュート県においてヤシオオオサゾウムシの腸から分離された菌を検討し、Triadelphia moubasheriiとして新種記載した。
本種は当該昆虫の腸から分離された初の本属菌であり、培養下で円筒形、腎臓形~ソーセージ形、および倒棍棒形~針状多隔壁の3種類の分生子を形成することなどで特徴づけられた。
Triadelphia属菌の検索表を掲載した。
Egypt, Assiut

(新種)

Triadelphia moubasherii Abdel-Sater & Zeinab Soliman
語源…菌学者のAH Moubasher教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Triadelphia pulvinata
アフリカに分布する
分生子に3型を有する
円筒形分生子の隔壁数が1
腎臓形~ソーセージ形分生子の隔壁数が0
棍棒形分生子を形成しない
本種と異なりエジプトではなくコートジボワールなどに分布する
本種と異なりヤシオオオサゾウムシの腸内ではなくLoudetia simplexの根圏などから分離される
本種より円筒形の分生子が短い
本種より倒棍棒形~針状分生子が長い
本種と異なり倒棍棒形~針状分生子の隔壁数が最大4-7ではなく5-7
Triadelphia disseminata
分生子に3型を有する
円筒形分生子の隔壁数が1
腎臓形~ソーセージ形分生子の隔壁数が0
棍棒形分生子を形成しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエジプトではなくサウジアラビアなどに分布する
本種と異なりヤシオオオサゾウムシの腸内ではなくヒトなどから分離される
本種より円筒形の分生子が短い
本種より倒棍棒形~針状分生子が長い
本種と異なり倒棍棒形~針状分生子の隔壁数が最大4-7ではなく3-4
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Triadelphia loudetiae
アフリカに分布する
分生子に3型を有する
本種と異なりエジプトではなくコートジボワールなどに分布する
本種と異なりヤシオオオサゾウムシの腸内ではなくLoudetia simplexの根圏などから分離される
本種と異なり円筒形分生子の隔壁数が1ではなく2
本種と異なり腎臓形~ソーセージ形分生子の隔壁数が0ではなく1
Triadelphia morgoensis
分生子に3型を有する
腎臓形~ソーセージ形分生子の隔壁数が0
本種と異なりエジプトではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なりヤシオオオサゾウムシの腸内ではなく腐朽材などから分離される
本種と異なり円筒形分生子の隔壁数が1ではなく2