2014年7月25日 (仮訳)マツタケと関係を持つ新種Trichoderma songyi Park, M-S. et al. 2014. Trichoderma songyi sp. nov., a new species associated with the pine mushroom (Tricholoma matsutake). Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-014-0230-4 [Accessed December 1, 2013]. 【R3-00935】2014/07/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国でマツタケの子実体、アカマツの根、菌輪の土壌から分離された菌をTrichoderma songyiとして新種記載した。 EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で、本種はT. koningiiグループとT. caerulescensに近縁であった。 本種はそれらの近縁種とはPDA培地での性状、生長速度、コロニーのココナッツ臭などで区別された。 韓国江原道洪川郡 (新種) Trichoderma songyi M.S. Park, S.-Y. Oh & Y.W. Lim 語源…マツタケの韓国語名(송이、松耳)より 【よく似た種との区別】 Trichoderma caerulescens 厚壁胞子を形成する コロニーにココナッツ臭がある EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく南欧に分布する 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの基部の幅が広い 本種と異なりフィアライドが狭瓶形ではなく狭瓶形または時にアンプル形 本種と異なりフィアライドにしばしば長い頸部を有する 本種と異なりフィアライドが直線状ではなく直線状または屈曲するか時にS字形になる 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯黄緑色~濃緑色ではなく緑色 本種と異なり分生子が類球形・楕円形・広楕円形ではなく類球形・卵形・楕円形 本種と異なり若い分生子が平滑ではなく顕著な疣状 本種よりSNA培地、15°Cでの生長が速い 本種よりSNA培地、30°Cでの生長が遅い EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(EF1-αの類似度88.2-89.8%、rpb2の類似度94.6-94.8%) Trichoderma koningii 分生子が平滑 厚壁胞子を形成する EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく北米東部とヨーロッパに分布する 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの基部の幅が広い 本種よりフィアライドの縦横比が小さい 本種と異なりフィアライドが中ほどがやや膨大する狭瓶形ではなく中ほどがやや膨大する瓶形 本種と異なり分生子が帯黄緑色~濃緑色ではなく緑色 本種より分生子が長い 本種より分生子の縦横比が大きい 本種と異なり分生子が類球形・楕円形・広楕円形ではなく長楕円形 本種と異なりコロニーにココナッツ臭がなく、顕著な臭いがない 本種と異なりPDA培地、暗所での培養で分生子を形成する 本種より15°Cおよび20°C、PDA培地での生長速度が遅い EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(EF1-αの類似度85.9-90.6%、rpb2の類似度94.7-96.6%) Trichoderma ovalisporum 厚壁胞子を形成する EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくブラジル、エクアドルに分布する 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの基部の幅が広い 本種よりフィアライドの縦横比が小さい 本種と異なりフィアライドが中ほどが膨大する狭瓶形ではなく先端下部がやや膨大する瓶形または稀に円筒形 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が帯黄緑色~濃緑色ではなく緑色 本種と異なり分生子が類球形・楕円形・広楕円形ではなく類球形・卵形・広楕円形 本種と異なりコロニーにココナッツ臭がなく、顕著な臭いがない 本種と異なりPDA培地、暗所での培養で分生子を形成する 本種より15°Cおよび20°C、PDA培地での生長速度が遅い EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(rpb2の類似度96.2-96.6%) Trichoderma caribbaeum 形態的に類似している フィアライドが直線状 分生子のQ値の範囲が重なる 分生子が平滑 厚壁胞子を形成する 本種と異なり韓国ではなくプエルトリコ、グアドループに分布する 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの基部の幅が広い 本種よりフィアライドの縦横比が小さい フィアライドが中ほどがやや膨大する狭瓶形ではなく中ほどがやや膨大する瓶形 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が帯黄緑色~濃緑色ではなく緑色 本種と異なり分生子が類球形・楕円形・広楕円形ではなく楕円形~ほとんど長楕円形 本種と異なりコロニーにココナッツ臭がなく、顕著な臭いがない 本種と異なりPDA培地、暗所での培養で分生子を形成する 本種より15°Cおよび20°C、PDA培地での生長速度が遅い