2014年1月26日 (仮訳)タイの土壌から発見されたTalaromyces属の2新種 Manoch, L., Dethoup, T. & Yilmaz, N., 2013. Two new Talaromyces species from soil in Thailand. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354012000617 [Accessed January 26, 2014]. 【R3-00318】2014/01/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ・トラート県の土壌から採集された菌を、Talaromyces thailandensisおよびT. tratensisとして新種記載した。 T. thailandensisは分子系統解析で、T. macrosporusおよびT. flavusに近縁であり、形態的に両種と区別された。 T. tratensisは分子系統解析で、主に生長が遅い種が含まれるクレードに位置し、形態的に近縁種と区別された。 Trat, Thailand (新種) Talaromyces tratensis Manoch, Dethoup & Yilmaz 語源…トラート産の 【よく似た種との区別】 Talaromyces rotundus 形態的に類似している ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で近縁 分生子柄の長さが異なる 本種と異なり子嚢胞子が卵形~広楕円形ではなく球形 本種と異なり子嚢胞子の表面が疣状ではなくトゲ状 ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces phialosporus ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子を形成しない ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces tardifaciens ITS、RPB1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の成熟が遅く、本種が1-2週間なのに対して21日かかる ITS、RPB1に基づく分子系統解析で分子系統解析で明瞭に区別される Trat, Thailand (新種) Talaromyces thailandensis Manoch, Dethoup & Yilmaz 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Talaromyces macrosporus 形態的に類似している 子嚢胞子のサイズが類似している ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で比較的近縁 本種よりMEA培地での生長が速い MEA培地での胞子形成が本種より乏しい MEA培地で赤色の水溶性色素を産生しない ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces flavus 形態的に類似している ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で比較的近縁 本種より分生子柄がずっと短い 本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく楕円形~紡錘形 ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces galapagensis 形態的に類似している ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で比較的近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が卵形~広楕円形ではなく楕円形 ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces helicus 形態的に類似している ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で比較的近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さく、直径4.5 μmを超えない 本種と異なり子嚢胞子にトゲ状装飾を持たず平滑 ITS、β-チューブリン、RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces stipitatus 形態的に類似している ITSに基づく分子系統解析で比較的近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さく、直径4.5 μmを超えない 本種と異なり子嚢胞子の装飾がトゲ状ではなくフリンジ状 ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces panasenkoi 形態的に類似している 本種より子嚢胞子のサイズが小さく、直径4.5 μmを超えない 本種と異なり子嚢胞子の装飾がトゲ状ではなくフリンジ状