2015年7月29日 (仮訳)中国熱帯域で見出された青緑色に変色する特異なシロカラカサタケ属2新種 Liang, J-F. et al., 2010. Two new unusual Leucoagaricus species (Agaricaceae) from tropical China with blue-green staining reactions. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/102/5/1141.short [Accessed July 29, 2015]. 【R3-02053】2015/07/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の海南省および雲南省からLeucoagaricus flavovirensとLa. atroazureusの2新種を記載した。 前者は青緑色、後者は暗青色に変色することで特徴づけられた。 また、新組み合わせLa. viriditinctusおよびLa. caerulescensを提唱した。 ※本論文のエラッタが公開されている。 中国海南省楽東リー族自治県尖峰嶺国家森林公園Gouguyulin (新種) Leucoagaricus flavovirens J.F. Liang, Zhu L. Yang & J. Xu 語源…黄緑色の(子実体の変色性から) 【よく似た種との区別】 Lepiota cyanescens 触れると帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が帯黄色~黄色ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが大きい Leucoagaricus viriditinctus 中国に分布する 触れると帯青緑色に変色する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなくスリランカ、インドネシア、インドにも分布する 本種と異なり肉が帯黄色~黄色ではなく白色 本種と異なり縁シスチジアが紡錘形で頂部に短い突起を伴うのではなく広棍棒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leucoagaricus caerulescens 触れると帯青緑色に変色する 本種と異なり中国ではなく北米東部に分布する 本種と異なり子実体が一時青色を帯びる 本種と異なり肉が帯黄色~黄色ではなく白色 本種と異なり縁シスチジアが紡錘形で頂部に短い突起を伴うのではなく広棍棒形 Lepiota subcitrophylla(キヒダカラカサタケ) 変色性が類似している 肉が黄色 本種と異なり担子胞子が距状で基部が截断状 本種と異なりクランプが普通に見られる Lepiota trichroma 変色性が類似している 肉が黄色 本種と異なり担子胞子が距状で基部が截断状 本種と異なりクランプが普通に見られる Leucoagaricus viridiflavoides 変色性が類似している 肉が黄色 本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する 本種と異なり側シスチジアを多数有する Leucoagaricus sulphurellus 変色性が類似している 肉が黄色 本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する 本種と異なり側シスチジアを多数有する Leucoagaricus viridiflavus(アオゾメキイロキツネガサ) 肉眼的形態が類似している 本種と異なり中国ではなくスリランカに分布する 本種と異なり傘表面の鱗片が緑色~暗緑色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子頂部が截断状 本種と異なり担子胞子の発芽孔が不明瞭 Lepiota caerulea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota cyanea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota atrocoerulea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota azurea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota cyanozonata 本種と異なり子実体が変色前から淡青色を帯びる 本種と異なり子実体が帯青緑色ではなく黄褐色に変色する Leucoagaricus atroazureus 中国雲南省および海南省に分布する 子実体が帯青緑色に変色する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり肉が帯黄色~黄色ではなく白色 本種と異なり縁シスチジアが紡錘形で頂部に短い突起を伴うという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県昔馬鎮付近 (新種) Leucoagaricus atroazureus J.F. Liang, Zhu L. Yang & J. Xu 語源…暗青色の(子実体の変色性から) 【よく似た種との区別】 Lepiota cyanescens 肉が白色 子実体の変色性が類似している 本種より担子胞子のサイズが大きい Leucoagaricus viriditinctus 中国に分布する 肉が白色 子実体の変色性が類似している 本種と異なり中国のみではなくスリランカ、インドネシア、インドにも分布する 本種と異なり傘表面に橙色繊維状の小鱗片を伴う 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形 Leucoagaricus caerulescens 肉が白色 子実体の変色性が類似している 本種と異なり中国ではなく北米東部に分布する 本種と異なり子実体が一時的に青色を帯びる 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形 Lepiota subcitrophylla(キヒダカラカサタケ) 子実体が帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が白色ではなく黄色系 Lepiota trichroma 子実体が帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が白色ではなく黄色系 Leucoagaricus sulphurellus 子実体が帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が白色ではなく黄色系 Leucoagaricus viridiflavoides 子実体が帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が白色ではなく黄色系 Leucoagaricus viridiflavus(アオゾメキイロキツネガサ) 子実体が帯青緑色に変色する 本種と異なり肉が白色ではなく黄色系 Leucoagaricus flavovirens 中国雲南省および海南省に分布する 子実体が帯青緑色に変色する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり肉が白色ではなく帯黄色~黄色 本種と異なり縁シスチジアが紡錘形で頂部に短い突起を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota caerulea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota cyanea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota atrocoerulea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota azurea 本種と異なり子実体が変色前から青色を帯びる Lepiota cyanozonata 本種と異なり子実体が変色前から淡青色を帯びる 本種と異なり子実体が帯青緑色ではなく黄褐色に変色する (新組み合わせ) Leucoagaricus viriditinctus (Berk. & Broome) J.F. Liang, Zhu L. Yang & J. Xu 旧名:Lepiota viriditincta (Berk. & Broome) Sacc. (基礎異名はAgaricus viriditinctus Berk. & Broome) 【よく似た種との区別】 Leucoagaricus flavovirens 中国に分布する 触れると帯青緑色に変色する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスリランカ、インドネシア、インドにおける分布が知られていない 本種と異なり肉が白色ではなく帯黄色~黄色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leucoagaricus atroazureus 中国に分布する 肉が白色 子実体の変色性が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスリランカ、インドネシア、インドにおける分布が知られていない 本種と異なり傘表面に橙色繊維状の小鱗片を伴わない 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形でない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Leucoagaricus caerulescens (Peck) J. F. Liang, Zhu L. Yang & J. Xu 旧名:Lepiota coerulescens Peck 【よく似た種との区別】 Leucoagaricus flavovirens 触れると帯青緑色に変色する 本種と異なり北米東部ではなく中国に分布する 本種と異なり子実体が一時青色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり肉が白色ではなく帯黄色~黄色 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形ではなく紡錘形で頂部に短い突起を伴う Leucoagaricus atroazureus 肉が白色 子実体の変色性が類似している 本種と異なり北米東部ではなく中国に分布する 本種と異なり子実体が一時的に青色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形でない