2019年4月25日 (仮訳)Rossbeevera bisporaのタイプスタディおよび中国南部産のRossbeevera属1新種 Hosen, MI. et al., 2019. Type studies of Rossbeevera bispora, and a new species of Rossbeevera from south China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/32775/ [Accessed April 25, 2019] 【R3-06161】2019/4/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Rossbeevera bisporaについて、タイプ標本および同じ中国広東省から新たに採集された標本を検討した。 また、同省で採集され、当初この種として扱われていたが明確に異なっていた菌を検討し、R. griseobrunneaとして新種記載した。 本新種は子実体が帯灰白色~帯灰褐色の球形~類球形で傷つくと淡青色を呈し、担子胞子が紡錘状であることなどで特徴づけられた。 中国広東省恵州市博羅県像頭山国家級自然保護区 (新種) Rossbeevera griseobrunnea Iqbal Hosen & T.H.Li 語源…灰褐色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Rossbeevera bispora 中国に分布する 広葉樹を宿主とするとみられる 形態的に類似している(当初同種として扱われていた) 子実層托が成熟時褐色~暗褐色 担子器が2胞子性 ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が青変しないか部分的に青変するのではなく青変する 本種と異なり子実層托が青変しないか部分的に青変するのではなく青変する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rossbeevera vittatispora 子実体が傷つくとさび褐色~暗褐色またはチョコレート褐色に変色する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり傘が白色~淡い帯灰色~黄褐色 本種と異なり傘表面に帯緑青色または藍青色のパッチがある 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rossbeevera pachydermis 子実体が傷つくとさび褐色~暗褐色またはチョコレート褐色に変色する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりナンキョクブナ属植物を主な宿主とする 本種より子実体のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rossbeevera griseovelutina(ネズミツチダマタケ) 東アジアに分布する 子実体が傷つくとさび褐色~暗褐色またはチョコレート褐色に変色する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なり子実体表面がビロード状 本種と担子器の胞子数が異なる 本種より担子胞子が比較的長い 本種と異なり子実層シスチジアを有する 本種と異なり傘表皮に毛状被状の細胞が混じる ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rossbeevera paracyanea 東アジアに分布する 同じシイ属植物を宿主とする ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なりコナラ属植物が宿主として知られている 本種と異なり子実体が幼時白色~帯灰色で成熟すると青灰色~暗灰色 本種と異なり子実層托が幼時類白色 本種と異なり子実層托が触れたり空気に露出したりすると非常に速やかに藍青色に変色する 本種と担子器の胞子数が異なる 本種より担子胞子の幅が比較的狭い ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rossbeevera yunnanensis 中国に分布する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られている 本種と異なり傘が非常に薄い 本種と異なり傘が類白色 本種と異なり子実層托が成熟時帯赤褐色~帯黒色 本種と異なり子実体が傷つくと青緑色になる ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (白雲山、天鹿湖森林公園新産種) Rossbeevera bispora (B.C. Zhang & Y.N. Yu) T. Lebel & Orihara 【よく似た種との区別】 Rossbeevera griseobrunnea 中国に分布する 広葉樹を宿主とするとみられる 形態的に類似している(当初同種として扱われていた) 子実層托が成熟時褐色~暗褐色 担子器が2胞子性 ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が青変するのではなく青変しないか部分的に青変する 本種と異なり子実層托が青変するのではなく青変しないか部分的に青変する ITS+nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される