2014年6月24日 (仮訳)カリフォルニア州でオークの樹下に発生するオオカシワギタケ亜属の普通種、新種Cortinarius xanthodryophilus Bojantchev, D. & Davis, RM., 2011. Cortinarius xanthodryophilus sp. nov. – a common Phlegmacium under oaks in California. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000116/00000001/art00035 [Accessed June 23, 2014]. 【R3-00838】2014/06/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州でオークの樹下に発生したフウセンタケ属オオカシワギタケ亜属の菌を、Cortinarius xanthodryophilusとして新種記載した。 本種は主に子実体が淡黄色~暗黄色で、柄の基部が顕著に陥入する塊茎状であり、アルカリに対して弱い呈色反応を示すことなどで特徴づけられた。 ITS領域に基づく分子系統解析で、本種は/pseudoglaucopodes/humolensクレードに含まれた。 USA, California, Contra Costa County, Tilden Park, Berkeley (新種) Cortinarius xanthodryophilus Bojantchev & R.M. Davis 語源…黄色でオークを好む 【よく似た種との区別】 Cortinarius humolens コナラ属樹木と関係を持つ 形態的に類似している 担子胞子のサイズが非常に類似している 担子胞子の形状が非常に類似している 担子胞子の装飾が非常に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄の上部が青色を帯びない 本種と異なり肉が青色を帯びない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius praetermissus コナラ属樹木と関係を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくスペインに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius pseudoglaucopus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹と関係を持つ 本種と異なり淡紫色の被膜を有する 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius fulmineus (sensu Moser & Ammirati) 米国カリフォルニア州に分布する 形態的に非常に類似している(最も混乱しやすい) 子実体の色が類似している アルカリに対して呈色反応を示す 本種と異なり傘(特に中央部)が酸化して赤褐色を帯びる傾向がある(若い子実体でも顕著) 本種よりアルカリに対する反応性が強い 本種と異なり傘のKOHに対する呈色反応が淡い帯赤褐色ではなく紫赤色 本種と異なり肉のKOHに対する呈色反応がなしまたは乏しい(若い子実体)~帯黄褐色(成熟した子実体)ではなく帯桃色 本種より担子胞子のサイズが小さい Cortinarius elegantior var. americanus 形態的に類似している 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹と関係を持つ(ただし混生林に発生することがある) 本種よりアルカリに対する反応性が強い 本種と異なり傘のKOHに対する呈色反応が淡い帯赤褐色ではなく赤色 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい