(仮訳)ムギワラギクにべと病を起こす新種Plasmopara invertifolia
Duarte, L. et al., Plasmopara invertifolia sp. nov. causing downy mildew on Helichrysum bracteatum (Asteraceae). Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0913-7 [Accessed December 4, 2013].
【R3-00079】2013/12/04投稿

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3行まとめ

ブラジルにおいてムギワラギクの葉に重度の変形や壊死を起こした病原菌を検討し、Plasmopara invertifoliaとして新種記載した。
本種は同属他種とは胞子嚢が小さく、胞子嚢柄が大きい点などで区別された。
cox2遺伝子に基づく分子系統解析では、本種はPlasmopara halstediiの種複合体に近縁であった。
Teaching and research area in the campus of the Universidade Federal de Viçosa, Viçosa, State of Minas Gerais, Brazil

(新種)

Plasmopara invertifolia L.L Duarte & R. W Barreto
語源…逆さまの葉の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bremia spp.
本種と同様にムギワラギクに病害を起こす種がある
分生子柄がほとんどの場合二叉分岐する
枝の末端の形状が異なる
Paraperonospora helichrysi
同じムギワラギクを宿主とする
本種と異なり分生子柄の分枝が直角ではなく鈍角である
Plasmopara halstedii
同じムギワラギクを宿主とする
本種と異なりヒマワリを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく7-8
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
Plasmopara angustiterminalis
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくAmbrosia artemisiifoliaBidentis属の一種、Xanthium strumariumなどを宿主とする
胞子嚢柄の長さの範囲が重なる
本種より胞子嚢のサイズが僅かに大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく球形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara affinis
同じキク科植物を宿主とする
胞子嚢柄の長さの範囲が重なる
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara asterea
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくAster alpinusなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~レモン形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara domingensis
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくParthenii hysterophoriなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく3-5
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく類球形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara galinsogae
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくGalinsoga parvifloraなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が長い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく3-5
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara lactucae-radicis
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくLactuca sativaなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく3-5
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara palmii
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくEupatorium areolareなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が長い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく2-5
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara petasitidis
同じキク科植物を宿主とする
胞子嚢柄の長さの範囲が重なる
胞子嚢柄の分枝の数が3-6
本種と異なりムギワラギクではなくPetasites giganteusなどを宿主とする
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく球形、卵形、広楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara siegesbeckiae
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくSiegesbeckiae属の一種などを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara solidaginis
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくSolidago virgaなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種より胞子嚢のサイズが大きい
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara spilanthicola
同じキク科植物を宿主とする
胞子嚢柄の分枝の数が3-6
本種と異なりムギワラギクではなくSpilanthes americanaなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく類球形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara vernoniae-chinensis
同じキク科植物を宿主とする
胞子嚢柄の長さの範囲が重なる
本種と異なりムギワラギクではなくVernonia chinensisなどを宿主とする
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく5-9
本種より胞子嚢が大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく卵形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plasmopara yunnanensis
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なりムギワラギクではなくGalinsoga parvifloraなどを宿主とする
本種より胞子嚢柄が短い
本種と異なり胞子嚢柄の分枝の数が3-6ではなく2-3
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が球形~卵形ではなく類球形~楕円形
cox2遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される