(仮訳)中国産のアンフィスフェリア目のArthrinium属類似の新属
Jiang, N. et al., 2022. A new Arthrinium-like genus of Amphisphaeriales in China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/86521/ [Accessed September 15, 2022] 【R3-09877】2022/9/15投稿

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3行まとめ

中国広東省においてLithocarpus glaberの病葉から分離されたアナモルフ菌の一種を検討し、新属新種Neoarthrinium lithocarpicolaとして記載した。
また、Wardomyces moseriArthrinium trachycarpi、およびA. urticaeの3種をNeoarthrinium属に移した。
N. moseriN. trachycarpiのITS、nrLSU、およびtub2配列は同一であり、同種の可能性もあったが、分生子のサイズの差異から当面別種とした。
中国広東省広州市

(新種)

Neoarthrinium lithocarpicola Ning Jiang
語源…(属名)新しいArthrinium属/(種小名)マテバシイ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Neoarthrinium moseri
葉に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくコロンビアなどに分布する
本種と異なりマテバシイ属ではなくテングヤシ属植物などに生息する
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neoarthrinium urticae
アジアに分布する
葉に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
本種と異なり分生子柄に黒色で厚い隔壁を有する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neoarthrinium trachycarpi
中国に分布する
分生子形成細胞のサイズが類似している
分生子のサイズが類似している
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマテバシイ属ではなくシュロ属植物などに生息する
本種と異なり分生子形成細胞が球形~類球形でない
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Neoarthrinium moseri (W. Gams) Voglmayr
旧名:Wardomyces moseri W. Gams
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【よく似た種との区別】
Neoarthrinium lithocarpicola
葉に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロンビアなどではなく中国に分布する
本種と異なりテングヤシ属などではなくマテバシイ属植物に生息する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neoarthrinium trachycarpi
同じヤシ科植物に生息する
葉柄に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりテングヤシ属ではなくシュロ属植物に生息する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い

(新組み合わせ)

Neoarthrinium trachycarpi (C.M. Tian & H. Yan) Ning Jiang
旧名:Arthrinium trachycarpi C.M. Tian & H. Yan
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【よく似た種との区別】
Neoarthrinium moseri
同じヤシ科植物に生息する
葉柄に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシュロ属ではなくテングヤシ属植物に生息する
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
Neoarthrinium lithocarpicola
中国に分布する
分生子形成細胞のサイズが類似している
分生子のサイズが類似している
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシュロ属などではなくマテバシイ属植物に生息する
本種と異なり分生子形成細胞が球形~類球形
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Neoarthrinium urticae (M.B. Ellis) Ning Jiang
旧名:Arthrinium urticae M.B. Ellis
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【よく似た種との区別】
Neoarthrinium lithocarpicola
アジアに分布する
葉に生息する
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドなどではなく中国に分布する
本種と異なり分生子柄に黒色で厚い隔壁を有するという特徴を欠く
ITS+nrLSU+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される