(仮訳)Mycena viscidocruentaを基準種とする新属、Cruentomycena
Petersen, RH. et al., 2008. A new genus, Cruentomycena, with Mycena viscidocruenta as type species. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/publication/266394266_A_new_genus_Cruentomycena_with_Mycena_viscidocruenta_as_type_species [Accessed January 8, 2018].
【R3-04742】2018/1/9投稿

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3行まとめ

分子系統解析の結果を基に、Mycena viscidocruentaに対して新属Cruentomycenaを提唱した。
本属はpanelloidクレードにおいてPanellus stypticusおよびP. pusillusと姉妹群を形成した。
また、本属にロシア沿海地方産の新種C. kedrovayaeを加えた。
Russia, Primorsky Territory, Khasansky Dist., Kedrovaya Pad Nature Reserve

(新種)

Cruentomycena kedrovayae R.H. Petersen, Kovalenko & O. Morozova
語源…Kedrovaya Pad(保護区)の
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【よく似た種との区別】
Cruentomycena viscidocruenta
子実体のサイズの範囲が類似する
傘の色が一致する
襞の色が一致する
襞の縁部の色が一致する
柄の色が一致する
担子器のサイズの範囲が類似している
担子胞子のサイズの範囲が類似している
担子胞子の形状が同一
シスチジアの形状が同一
傘シスチジアを欠く
傘表皮の形態が同一
柄シスチジアのサイズの範囲が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりロシアではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりハンノキ属花序に特異的な選好性を有するという特徴を欠く
本種と異なり子実体に粘性を有する
本種より担子胞子の幅が僅かに狭い
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアのタイプが1つではなく2つ
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Cruentomycena viscidocruenta (Cleland) R.H. Petersen & Kovalenko
旧名:Mycena viscido-cruenta Cleland.
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【よく似た種との区別】
Cruentomycena kedrovayae
子実体のサイズの範囲が類似する
傘の色が一致する
襞の色が一致する
襞の縁部の色が一致する
柄の色が一致する
担子器のサイズの範囲が類似している
担子胞子のサイズの範囲が類似している
担子胞子の形状が同一
シスチジアの形状が同一
傘シスチジアを欠く
傘表皮の形態が同一
柄シスチジアのサイズの範囲が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくロシアに分布する
本種と異なりハンノキ属花序に特異的な選好性を有する
本種と異なり子実体に粘性を欠く
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアのタイプが2つではなく1つ
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Resinomycena rhododendri
リター、枝などに生じる
担子胞子が無色
担子胞子の形状が類似している
担子胞子表面が平滑
担子胞子がアミロイド
縁シスチジアの形状が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がホウライタケ型ではなくカヤタケ型
本種より子実体が長い
本種と異なり子実体が血赤色ではなく類白色
本種と異なり子実体の形状が細長い
本種と異なり縁シスチジアに指状突起を欠く
本種と異なりオレオシスチジアを有する
本種と異なり菌糸末端が珊瑚状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される