2017年7月13日 (仮訳)甲虫の幼虫を宿主とするHirsutella属新種 Yu, L-Q. et al., 2017. A new Hirsutella species parasitic on grub larvae (Coleoptera). Microbiology China. Available at: http://journals.im.ac.cn/wswxtbcn/ch/reader/create_pdf.aspx?file_no=tb17061370&flag=1&journal_id=wswxtbcn&year_id=2017 [Accessed July 13, 2017]. 【R3-04202】2017/07/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省において甲虫の一種の幼虫に発生した菌を検討し、Hirsutella leigongshanensisとして新種記載した。 本種はフィアライドが単生し無色で頸部がねじれ、分生子が無色平滑で粘液鞘に包まれることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でOphiocordyceps acicularisにごく近縁であり、両種が別種とは判定できなかった。 中国貴州省雷山県雷公山 (新種) Hirsutella leigongshanensis X. Zou, L.Q. Yu, Y.F. Han & Z.Q. Liang 語源…雷公山産の ※2017年7月13日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。 【よく似た種との区別】 Ophiocordyceps acicularis(コロモコメツキムシタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 Hirsutella satumaensis(サツマカビ) フィアライドの頸部が螺旋状にねじれる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくカイコなどを宿主とする 本種と異なりフィアライドの基部が明瞭に膨大するのではなく円筒形 本種と異なり分生子が単生するか対になって生じるのではなく単生する 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく舟形またはミカンの瓤嚢形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella liboensis フィアライドが単生する フィアライドの頸部が螺旋状にねじれる 分生子が粘液に包まれる 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくチョウ目昆虫などを宿主とする 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく長紡錘形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella leizhouensis 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくPhragmatocia castaneaeなどを宿主とする 本種と異なりフィアライドに2型を有する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく類卵形またはミカンの瓤嚢形 Hirsutella vermicola ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり甲虫の幼虫ではなく線虫などを宿主とする 本種と異なりフィアライドが単生ではなく単生または対生する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなくレモン形またはミカンの球状楕円形または瓤嚢形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella brownorum フィアライドの頸部が螺旋状にねじれる 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくダニなどを宿主とする 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなくレモン形 Hirsutella aphidis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくアブラムシなどを宿主とする 本種と異なりフィアライドに2型を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella nodulosa フィアライドの頸部が螺旋状にねじれる 分生子が粘液に包まれる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくダニなどを宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなくレモン形またはミカンの瓤嚢形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella parasitica 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくアブラムシなどを宿主とする 本種と異なりフィアライドの頸部が螺旋状にねじれるのではなく波状に屈曲する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく円筒形 本種と異なり分生子が粘液に包まれない Hirsutella dendritica 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくチョウ目の蛹などを宿主とする 本種と異なりフィアライドの頸部が螺旋状にねじれるのではなく、細長く波状に屈曲する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく紡錘形 本種と異なり分生子が粘液に包まれない Hirsutella tortricicola フィアライドが単生する フィアライドの頸部が螺旋状にねじれる 分生子が粘液に包まれる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり甲虫の幼虫ではなくハマキガなどを宿主とする 本種と異なりフィアライドの基部が球形に膨大する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子がミカンの瓤嚢形ではなく楕円形またはミカンの瓤嚢形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される