2016年9月11日 (仮訳)カリフォルニア州南部産のLichenostigma属新種 Knudsen, K. & Kocourková, J., 2010. A new Lichenostigma species (Genus incertae sedis) from southern California. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-113.2.229 [Accessed September 11, 2016]. 【R3-03283】2016/09/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州において珪質岩および地衣上に発生した地衣の一種を検討し、Lichenostigma saxicolaとして新種記載した。 本種は宿主非特異的に複数の地衣に発生し、宿主に対して病原性を有しており、子実層の退色およびゼラチン化や稔性の抑制などを引き起こした。 本種は子嚢胞子が暗色で1隔壁を有し、隔壁部分が狭窄し、表面が成熟すると粒状~疣状になることなどで特徴づけられた。 USA, California, San Diego County, Henderson Canyon, Anza Borrego State Park, north-facing slope (新種) Lichenostigma saxicola K. Knudsen & Kocourk. 語源…岩上生の 【よく似た種との区別】 Lichenothelia convexa 北米に分布する 本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られている 本種と異なり裂片を伴う明瞭な地衣体を有する 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド 本種と異なり子嚢胞子が2細胞ではなく3-4細胞からなる Lichenothelia patagonica ストロンを形成する 本種と異なり米国ではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり裂片を伴う明瞭な地衣体を有する 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Lichenothelia tenuissima 北米に分布する 本種と異なり南アフリカにおける分布が知られている 本種と異なり地衣体が散在する小区画状 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい Lichenothelia solitaria 他の地衣に対して寄生性を有する 本種と異なり米国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい Lichenostigma rugosum 本種と異なり子嚢胞子が厚いゼラチン質に覆われる (halonate) 本種より子嚢胞子表面が疣状で深く不規則な裂け目が小区画状の模様をなす Lichenostigma radicans 地衣上生地衣である 本種と異なり宿主非特異的ではなくクボミゴケ属地衣に対して特異性を有する 本種と異なり子器の下面に複数の菌糸または単一の栄養菌糸の束を伴う Lichenostigma canarensis 地衣上生地衣である 本種と異なりAspicilia calcareaを宿主とする 本種と異なり子器基部の細胞が細長く1-4列をなす Lichenostigma hyalosporum 本種より子嚢胞子が成熟時暗色 Lichenostigma anatolicum 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド Lichenostigma dimelaenae 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド Lichenostigma epirupestre 本種と異なり”cellular centrum”が非アミロイドではなくアミロイド Lichenostigma lecanorae 本種より子器のサイズが大きい Lichenostigma supertegentis 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Lichenostigma triseptatum 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく主に3