(仮訳)中米産の菌糸にクランプを持つ新規分生子殻形成菌
Kirschner, R., Lee, I-S. & Piepenbring, M., 2012. A new pycnidial fungus with clamped hyphae from Central America. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0771-0 [Accessed May 18, 2014].
【R3-00723】2014/05/18投稿

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3行まとめ

パナマおよびコスタリカで腐朽の進んだ材に発生した白色ゼラチン質の分生子殻を形成する菌を、Porpopycnis lubaeとして新種記載した。
本種はクランプおよび連続的なかっこ体を伴うドリポアを持つことから担子菌に属することが示唆され、分子系統解析ではキクラゲ目のクレードに含まれた。
本種はキクラゲ目菌類で分生子殻を形成することが知られた初の例となった。
Panamá, Chiriquí Province, Boquete Distr., Bajo Mono

(新種)

Porpopycnis lubae R. Kirschner
語源…クランプを持ち密な(分生子殻の形態から)/本種の発見者、Liuba Kisimova-Horovitzに献名(ニックネームの”Luba”から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Eleutheromyces subulatus
分生子殻のサイズが一見類似している
分生子殻の色が一見類似している
分生子殻の形状が一見類似している
本種と異なり担子菌ではなく子嚢菌である
本種と異なり腐朽材ではなく他の菌に発生する
本種と異なり分生子形成様式がアネロ型ではなくフィアロ型
本種と異なりクランプを欠く
Hyalopycnis spp.
担子菌である
分生子殻を形成する
本種と異なりハラタケ亜門ではなくサビキン亜門に属する
本種と異なりクランプを欠く
Proceropycnis spp.
担子菌である
分生子殻を形成する
本種と異なりハラタケ亜門ではなくサビキン亜門に属する
本種と異なりクランプを欠く
Ellula guaduae
分生子殻を形成する
クランプを持つ
本種と異なり分生子殻が子座状で破出性である
本種と異なり分生子殻に数個または不規則な小室を持つ
本種と異なり分生子に付属糸を持つ
Fibulocoela indica
分生子殻を形成する
クランプを持つ
本種と異なり分生子殻が子座状で破出性である
本種と異なり分生子殻に数個または不規則な小室を持つ
本種と異なり分生子に付属糸を持つ
Pycnovellomyces foliicola
分生子殻を形成する
クランプを持つ
本種と異なり分生子殻が子座状で破出性である
本種と異なり分生子殻に数個または不規則な小室を持つ
本種と異なり分生子に付属糸を持つ