(仮訳)ミクロネシア、カロリン諸島、コスラエ火山島に産したCintractiella属1新種
Aime, MC. et al., 2018. A new species of Cintractiella (Ustilaginales) from the volcanic island of Kosrae, Caroline Islands, Micronesia. MycoKeys. Available at: https://doi.org/10.3897/mycokeys.42.27231 [Accessed November 15, 2018] 【R3-05677】2018/11/15投稿

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3行まとめ

ミクロネシア連邦、コスラエ島においてMapania pacificaに発生した黒穂菌の一種を検討し、Cintractiella kosraensisとして新種記載した。
本種は宿主の葉に集合した胞子堆を形成し、黒穂胞子が窪んだ球形で表面が微細な網目状、発芽孔が視認できないことなどで特徴づけられた。
本種はスゲガヤ属植物を宿主とする黒穂菌として初の例であり、ヒポリツルム連を宿主とするCintractiella属として2番目の例となった。
Caroline Islands, The State of Kosrae, Malem Municipality, Mount Oma

(新種)

Cintractiella kosraensis Aime, M.Abbasi & K.R.Wood
語源…コスラエ産の
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【よく似た種との区別】
Cintractiella lamii
同じカヤツリグサ科ヒポリツルム連の植物を宿主とする
宿主の葉に生じる
黒穂胞子の装飾が微細な網目状
本種と異なりミクロネシア連邦ではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なりスゲガヤ属ではなくHypolytrum属植物を宿主とする
本種と異なり宿主の葉の柔組織に過形成を引き起こす
本種と異なりゴール状の黒穂胞子塊を形成する
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子がほとんどの場合窪んだ球形なのではなくいくぶん片側が扁平な球形
本種と異なり黒穂胞子が薄壁でない
本種と異なり黒穂胞子の発芽孔が視認できる
Cintractiella diplasiae
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
本種と異なりミクロネシア連邦ではなくブラジル、トリニダード、ベネズエラなどに分布する
本種と異なりスゲガヤ属ではなくDiplasia属植物を宿主とする
本種と異なり胞子堆を宿主の葉ではなく花序に生じる
本種と異なり黒穂胞子の装飾が微細な網目状ではなく疣状