2015年4月11日 (仮訳)ホウロクタケ属1新種および狭義ホウロクタケ属菌の主要種の概要 Lindner, DL., Ryvarden, L. & Baroni, TJ., 2011. A new species of Daedalea (Basidiomycota) and a synopsis of core species in Daedalea sensu stricto. North American Fungi. Available at: http://www.pnwfungi.org/index.php/pnwfungi/article/view/1095 [Accessed April 10, 2015]. 【R3-01723】2015/04/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベリーズ、マヤ山脈およびコスタリカにおいてコナラ属樹木に発生した菌を検討し、Daedalea neotropicaとして新種記載した。 また、狭義のホウロクタケ属菌の形態学的検討および予備的な分子系統解析を行い、少なくともD. dickinsiiなど4種を含めるべきだとした。 狭義のホウロクタケ属菌の検索表を掲載した。 Belize, Toledo District, Maya Mountains, Cockscomb Ridge, Doyle’s Delight, South Trail (新種) Daedalea neotropica D. L. Lindner, Ryvarden & T. J. Baroni 語源…新熱帯の 【よく似た種との区別】 Daedalea pseudodochmia コナラ属植物を宿主とする 子実層托が主に孔口状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり新熱帯ではなくアジアに分布する 本種と異なり傘が帯紫色でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Daedalea quercina コナラ属植物を宿主とする 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯紫色でない 本種と異なり子実層托が主に孔口状ではなく迷路状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列にほぼ10%の差異) (その他掲載種) Daedalea dickinsii Yasuda ホウロクタケ 【よく似た種との区別】 Daedalea quercina コナラ属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が主に孔口状ではなく迷路状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Daedalea pseudodochmia アジアに分布する コナラ属植物を宿主とする 孔口面の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく亜熱帯~熱帯に分布する 本種と異なり老成すると黒色の表皮が発達する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Daedalea quercina (L.) Pers. 【よく似た種との区別】 Daedalea neotropica コナラ属植物を宿主とする 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯紫色 本種と異なり子実層托が主に迷路状ではなく孔口状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列にほぼ10%の差異) Daedalea dickinsii(ホウロクタケ) コナラ属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が主に迷路状ではなく孔口状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Daedalea pseudodochmia (Corner) T. Hatt. 【よく似た種との区別】 Daedalea neotropica コナラ属植物を宿主とする 子実層托が主に孔口状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジアではなく新熱帯に分布する 本種と異なり傘が帯紫色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Daedalea dickinsii(ホウロクタケ) アジアに分布する コナラ属植物を宿主とする 孔口面の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく亜熱帯~熱帯に分布する 本種と異なり老成すると黒色の表皮が発達するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される