2021年3月14日 （仮訳）オーストラリアにおいて圧密土に見出されたDiploschistes属1新種 Elix, JA. 2021. A new species of Diploschistes (Graphidaceae) from consolidated soil in Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL88.pdf [Accessed March 14, 2021] 【R3-08229】2021/3/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ オーストラリア首都特別地域において珪質土上に生じた地衣の一種を検討し、Diploschistes sarcogynoidesとして新種記載した。 本種は子器が埋生し壺形で、子嚢が(2-)4-8胞子性、子嚢胞子が広楕円形であり、地衣成分を欠くことなどで特徴づけられた。 本種はD. thunbergianusおよびD. euganeusに類似していたが、子嚢の胞子数、子嚢胞子の形態、地衣成分の有無などが異なっていた。 Australia, Australian Capital Territory, Uriarra Road, 20 m E of Uriarra Crossing, 12 km W of Canberra （新種） Diploschistes sarcogynoides Elix & P.M.McCarthy 語源…Sarcogyne属類似の 【よく似た種との区別】 Diploschistes thunbergianus 珪質土上に生じる 地衣体上面に粉霜を伴う 子器が壺形 子器盤が黒色 子器盤に若干粉霜を伴う 子嚢が4-8胞子性 子嚢胞子が石垣状 本種と異なり地衣体の小区画が扁平 本種より子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分としてレカノール酸およびジプロシステス酸類を含む Diploschistes euganeus（シロキッコウゴケ） 地衣成分を欠く 本種と異なり珪質土ではなく珪質岩上に生じる 本種と異なり子器が壺形ではなく被子器状 本種と異なり子嚢が(2-)4-8胞子性ではなく(6–)8胞子性 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い