2022年10月10日 (仮訳)カリフォルニア州産のPseudobaeospora属1新種 Desjardin, DE. 2004. A new species of Pseudobaeospora from California. Mycotaxon. Available at: https://mykoweb.com/misc/Pseudobaeospora_stevensii.pdf [Accessed October 10, 2022] 【R3-09952】2022/10/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州のイトスギ・セコイア林で採集された菌を検討し、Pseudobaeospora stevensiiとして新種記載した。 本種は子実体が暗褐色で縁シスチジアが顕著であり、組織がアルカリで草色~オリーブ色に呈色し、クランプを有することなどで特徴づけられた。 また、Pseudobaeospora属菌のタイプ標本などを調査した。 United States, California, Marin Co., Audubon Canyon Ranch, Galloway Canyon (新種) Pseudobaeospora stevensii Desjardin 語源…発見者のFred Stevens氏に献名 【よく似た種との区別】 Pseudobaeospora dichroa 本種と異なり傘が紫色~帯紫褐色 本種と異なり襞が紫色~帯紫褐色 本種と異なり傘表皮が2層でない 本種と異なり組織がKOHで初め赤色で時間が経つと退色して帯黄緑色になる Pseudobaeospora pallidifolia 本種と異なり襞が白色~帯桃クリーム色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり傘表皮が2層でない Pseudobaeospora pyrifera 本種と異なり傘が暗い帯紫色~帯ワイン褐色または帯桃褐色 本種と異なり襞が帯赤紫色 本種と異なり柄が暗い帯赤褐色 本種より縁シスチジアの幅が広い 本種と異なり傘表皮が2層でない Pseudobaeospora jamonii 担子胞子が小型 縁シスチジアが狭棍棒形 傘表皮が2層からなる 本種と異なり米国ではなくイタリアに分布する 本種と異なりイトスギ属およびセコイア属ではなくハンノキ属、トネリコ属、ブナ属、ハシバミ属、トウヒ属植物などと関係を持つ 本種と異なり傘が帯灰紫色~帯紫褐色 本種と異なり襞が淡紫色~帯黄灰色 本種と異なり柄が淡紫色~帯紫褐色 本種より組織のKOH緑変反応が淡色である Pseudobaeospora mutabilis 本種と異なり米国ではなくスロバキアに分布する 本種と異なりイトスギ属およびセコイア属ではなくMonilia属、イソノキ属、カバノキ属植物などと関係を持つ 本種と異なり傘が暗い帯紫灰褐色で縁部が帯桃灰色 本種と異なり襞が紫色 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形 本種と異なり傘表皮が子実層状被で膨大した細胞が直立した鎖状をなす Agaricus fuscolilacinus 米国に分布する 本種と異なり担子器が2胞子性 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり傘表皮が2層でない Pseudobaeospora pillodii 北米に分布する 本種と異なり米国ではなくカナダなどに分布する 本種と異なり子実体が淡紫色~紫色 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり菌糸にクランプを有するのではなく欠く 本種と異なり組織がKOHで緑変しない