(仮訳)オーストラリア、クイーンズランド州産のヤマトスミイボゴケ属地衣1新種
Elix, JA. 2018. A new species of Sculptolumina (Caliciaceae, Ascomycota) from Queensland, Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL82.pdf [Accessed June 10, 2018].
【R3-05201】2018/6/10投稿

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3行まとめ

オーストラリア、クイーンズランド州で採集された地衣の一種を検討し、Sculptolumina ramboldiiとして新種記載した。
本種はヤマトスミイボゴケ属初の岩上生地衣として報告された。
本種は汚白色~淡灰褐色で子嚢胞子に1隔壁を有し、ジロホール酸および5-O-メチルヒアス酸を含むことなどで特徴づけられた。
Australia, Queensland, Mt Archer, 7 km NE of Rockhampton

(新種)

Sculptolumina ramboldii Elix & H.Mayrhofer
語源…Gerhard Rambold博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sculptolumina japonica(ヤマトスミイボゴケ)
子実層に液滴が散在する
子実下層が暗褐色
子嚢胞子のサイズがいくぶん類似している
側糸の頂端細胞が長くて弱く拡張する
粉子が長い
粉子が直線状~弱く屈曲する糸状
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生
本種と異なり地衣体が痂状、小区画状、類鱗片状ではなく痂状
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分として7-クロロエモジン、”skyrin”、フラボオブスクリン誘導体を含む
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸および5-O-メチルヒアス酸を含むという特徴を欠く
Sculptolumina serotina
子実層に液滴が散在する
子実下層が暗褐色
子嚢胞子のサイズがいくぶん類似している
側糸の頂端細胞が長くて弱く拡張する
粉子が長い
粉子が直線状~弱く屈曲する糸状
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生
本種と異なり地衣体が痂状、小区画状、類鱗片状ではなく痂状
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む
Buellia posthabita
岩上生である
地衣体の小区画の形態が類似している
子嚢胞子の発達様式が類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりオーストラリアではなくインド、中米、南米などに分布する
本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+黄色である
本種と異なりC+赤色ではなくC陰性である
本種と異なりKC+赤色ではなくKC陰性である
本種と異なり子実層に液滴が散在しない
本種と異なり子実下層が暗褐色ではなく無色またはごく淡色
Buellia siphoniatula
地衣体がK陰性である
子嚢胞子の形態がやや類似している
子実下層が暗褐色
本種と異なりオーストラリアではなくファン・フェルナンデス諸島などに分布する
本種と異なり地衣体が痂状、小区画状、類鱗片状ではなく痂状
本種と異なりC+赤色ではなくC陰性である
本種と異なりKC+赤色ではなくKC陰性である
本種と異なり子実層に液滴が散在しない