2016年10月18日 (仮訳)キクバナイグチ属Ixocephali節の改訂 Halling, RE. & Ortiz-Santana, B., 2009. A revision of Boletellus sect. Ixocephali. Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-009-0595-3 [Accessed October 18, 2016]. 【R3-03394】2016/10/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ キクバナイグチ属Ixocephali節の4種を再検討し、検索表を掲載した。 B. jalapensisの種概念が誤って解釈されていたことを指摘し、本種の種概念を拡張する形で修正した。 担子胞子をSEMで詳細に観察し、胞子の形態を基にB. longicollis–B. elatusのペアとB. jalapensis–B. singeriiのペアが区別されることを示した。 (その他掲載種) Boletellus elatus Nagas. アシナガイグチ 【よく似た種との区別】 Boletellus jalapensis 子実体に被膜を欠く 担子胞子の形態が同一 担子胞子の装飾が時に両極を繋ぎ、頂部で合わさる 本種と異なり日本およびネパールではなくメキシコに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と子実体の色が異なる 本種と異なり傘が乾燥し、稀にやや粘性を有するのではなくスライム状粘性を有する Boletellus singerii 本種と異なり日本およびネパールではなくメキシコ~中米に分布する 本種と異なり子実体が褐色でない 本種と異なり傘が乾燥し、稀にやや粘性を有するのではなくゼラチン質粘性を有する 本種と異なり柄にゼラチン質粘性を有する 本種と異なり子実体に被膜を有する 本種と異なり担子胞子の装飾が時に両極を繋ぎ、頂部で合わさるのではなく典型的には両極を繋ぎ、頂部で合わさらない 本種と異なり担子胞子の頂部を連続的な裂け目が横断する (その他掲載種) Boletellus jalapensis (Murrill) E.-J. Gilbert 【よく似た種との区別】 Boletellus elatus(アシナガイグチ) 子実体に被膜を欠く 担子胞子の形態が同一 担子胞子の装飾が時に両極を繋ぎ、頂部で合わさる 本種と異なりメキシコではなく日本およびネパールに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と子実体の色が異なる 本種と異なり傘にスライム状粘性を有するのではなく乾燥し、稀にやや粘性を有する (その他掲載種) Boletellus longicollis (Ces.) Pegler & T.W.K. Young アキノアシナガイグチ 【よく似た種との区別】 Boletellus singerii 子実体の色がやや類似している 傘にゼラチン質粘性を有する 柄にゼラチン質粘性を有する 子実体に被膜を有する 担子胞子の装飾が典型的には両極を繋ぎ、頂部で合わさらない 担子胞子の頂部を連続的な裂け目が横断する 本種と異なり日本~東南アジアではなくメキシコ~中米に分布する 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく紡錘状円筒形 (その他掲載種) Boletellus singerii Gonz.-Velázq. & R. Valenz. 【よく似た種との区別】 Boletellus longicollis(アキノアシナガイグチ) 子実体の色がやや類似している 傘にゼラチン質粘性を有する 柄にゼラチン質粘性を有する 子実体に被膜を有する 担子胞子の装飾が典型的には両極を繋ぎ、頂部で合わさらない 担子胞子の頂部を連続的な裂け目が横断する 本種と異なりメキシコ~中米ではなく日本~東南アジアに分布する 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が紡錘状円筒形ではなく卵状~広楕円形 Boletellus elatus(アシナガイグチ) 本種と異なりメキシコ~中米ではなく日本およびネパールに分布する 本種と異なり子実体が褐色 本種と異なり傘にゼラチン質粘性を有するのではなく乾燥し、稀にやや粘性を有する 本種と異なり柄にゼラチン質粘性を欠く 本種と異なり子実体に被膜を欠く 本種と異なり担子胞子の装飾が典型的には両極を繋ぎ、頂部で合わさらないのではなく時に両極を繋ぎ、頂部で合わさる 本種と異なり担子胞子の頂部を連続的な裂け目が横断するという特徴を欠く