(仮訳)Minores節の新種、Agaricus megalosporus
Chen, J. et al., 2012. Agaricus megalosporus: a new species in section Minores. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://www.bioone.org/doi/full/10.7872/crym.v33.iss2.2012.145 [Accessed December 30, 2016].
【R3-03615】2016/12/31投稿

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3行まとめ

タイの森林で採集された菌を検討し、Agaricus megalosporusとして新種記載した。
本種は子実体が中型~大型で傘が帯紫褐色~褐色、柄が繊維状小鱗片に覆われることなどで特徴づけられた。
分子系統解析の結果、本種はMinores節に位置づけられ、同節の他種よりも担子胞子が比較的大型であった。
Thailand, Chiang Rai Prov., Mae Fah Luang University

(新種)

Agaricus megalosporus J. Chen, R.L. Zhao, Karunarathna & K.D. Hyde
語源…大型の胞子の
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【よく似た種との区別】
Agaricus pseudolutosus
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくスペインなど他の地域に分布する
本種と異なり柄の基部が円筒形の塊茎状ではなく先細りになる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus campbellensis
同じMinores節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくニュージーランドなど他の地域に分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus heinemanninanus
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくスペインなど他の地域に分布する
本種と異なり傘が帯紫褐色の放射状繊維紋を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus aridicola
同じMinores節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくフランスなどに分布する
本種と異なり子実体がセコティオイド型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus xantholepis
同じMinores節に含まれる
本種より担子胞子が短い
Agaricus diminutivus
同じMinores節に含まれる
本種より担子胞子が短い
Agaricus meijeri
同じMinores節に含まれる
本種より担子胞子が短い
Agaricus comtulus(コハラタケ)
同じMinores節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくフランスなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus lutosus
同じMinores節に含まれる
本種より担子胞子のサイズが小さい
Agaricus niveolutescens
同じMinores節に含まれる
本種より担子胞子のサイズが小さい
Agaricus dulcidulus(コムラサキモリノカサ)
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なりタイではなくヨーロッパ、東南アジア、南米、東アフリカなどに分布する
本種と異なり傘が帯紫褐色~褐色で湿時桃色を帯びるのではなく帯桃紫色または紫色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが球形~四角形の細胞が鎖状に配列し、末端細胞が球形または棍棒形の形状をしている
Agaricus brunneolus
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくフランスなどに分布する
本種と縁シスチジアが異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus nothofagorum
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
本種と縁シスチジアが異なる
Agaricus singeri
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
本種と縁シスチジアが異なる
Agaricus viridopurpurascens
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
本種と縁シスチジアが異なる
Agaricus goossensiae
同じMinores節に含まれる
担子胞子のサイズが類似している
本種と縁シスチジアが異なる
Agaricus johnstonii
本種と異なり傘表面に小鱗片を欠く
本種と異なり柄が塊茎状ではなく円筒形
本種と異なり子実体にアーモンド臭があるのではなく特別な臭いを欠く
Agaricus martinicensis
本種と異なり傘が帯紫褐色~褐色で湿時桃色を帯びるのではなく帯紫ワイン色
本種と異なり傘表面が粒状小鱗片に覆われる
Agaricus luteomaculatus
熱帯域に分布する
本種と異なりヨーロッパなどにおける分布が知られている
本種と異なり傘が帯紫褐色~褐色で湿時桃色を帯びるのではなく淡黄色で中央部が帯褐色
本種と異なり子実体が傷ついても変色しないのではなく鮮やかな黄色に変色する
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり傘表皮の菌糸に色素胞を含む