2020年2月1日 (仮訳)イランにおいてコムギの”black head mold”から分離された新種、Alternaria ershadii Poursafar, A., Ghosta, Y. & Javan-Nikkhah, M. 2019. Alternaria ershadii sp. nov. a new species isolated from wheat black head mold in Iran. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.422.2.4 [Accessed January 31, 2020] 【R3-07006】2020/2/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イラン、マーザンダラーン州において”black head mold”の症状を呈したコムギから分離された菌を検討し、Alternaria ershadiiとして新種記載した。 本種はPseudoalternaria節に含まれた。 一方、従来同節に含まれていたA. brassicifoliiが異なる単系統を形成することを示した。 Iran, Mazandaran Province, Sari (新種) Alternaria ershadii A. Poursafar, Y. Ghosta & M. Javan-Nikkhah 語源…イランの菌学者、Djafar Ershad教授に献名 【よく似た種との区別】 Alternaria rosae 同じPseudoalternaria節に含まれる 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子柄が複数回膝折状になり、分枝しないか分枝する 厚壁胞子を欠く PCA培地上での胞子形成パターンが”busy clumps”である ITS+GAPDH+ATPaseに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なりコムギではなくRosa rubiginosaなどを宿主とする 本種と異なり分生子柄が気生菌糸および表面の菌糸ではなく表面の菌糸から生じる 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が楕円形、卵形、または倒棍棒形ではなく卵状または楕円形 本種と異なり分生子表面が平滑~疣状ではなく平滑または明瞭な小粒状 本種と異なり分生子の隔壁数が縦0–1(–2)、横1–3(–4)ではなく縦0(-1)、横4–5 ITS+GAPDH+ATPaseに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria arrhenatheri 同じPseudoalternaria節に含まれる 分生子柄が気生菌糸および表面の菌糸から生じる 分生子柄が分枝しないか分枝する 分生子の長さが類似している 厚壁胞子を欠く ITS+GAPDH+ATPaseに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なりコムギではなくArrhenatherum elatiusなどを宿主とする 本種と異なり分生子柄の頂部に単一の孔を有する 本種と異なり分生子が楕円形、卵形、または倒棍棒形ではなく楕円形または倒棍棒形 本種と異なり分生子表面が平滑~疣状ではなく平滑 本種と異なり分生子の隔壁数が縦0–1(–2)、横1–3(–4)ではなく縦1-2、横3–4 本種と異なりPCA培地上での胞子形成パターンが”busy clumps”ではなく”clumps/aggregated”である ITS+GAPDH+ATPaseに基づく分子系統解析で明瞭に区別される