2016年7月13日 (仮訳)分子および顕微鏡的形質に基づき同定された西アフリカ産の新種、Amaurodon angulisporus Gardt, S. et al., 2011. Amaurodon angulisporus (Basidiomycota, Fungi), a new species from West Africa identified by molecular and anatomical features. Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2011/00000093/F0020001/art00017 [Accessed July 13, 2016]. 【R3-03102】2016/07/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トーゴおよびブルキナファソで採集された背着生の材生息菌の一種を検討し、Amaurodon angulisporusとして新種記載した。 本種は熱帯アフリカにおいて初めて見出されたAmaurodon属菌となり、同時に本属菌が世界中に分布していることが示された。 本種は子実体が新鮮時帯青色で乾燥すると帯緑灰色になり、担子胞子が不規則な卵形~楕円形でシスチジア様の細胞を有することなどで特徴づけられた。 Burkina Faso, South Western part, Region of Bobo-Dioulasso, protected forest of Kou (新種) Amaurodon angulisporus Gardt & Yorou 語源…角形の胞子の 【よく似た種との区別】 Amaurodon aquicoeruleus 担子胞子表面が平滑で時に僅かに疣状に見える nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルキナファソおよびトーゴではなくオーストラリアやレユニオンなどに分布する 本種と異なり子実体が新鮮時鮮やかな青色という特徴を欠く 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なり担子胞子がKOH中で暗紫色ではなく暗青色に呈色する 本種と異なり担子胞子が不規則な卵形~楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり担子胞子表面に多角形の大型の膨らみを少数有するのではなく規則的な類円形の疣を有する 本種より子実体形成菌糸層の菌糸の幅が狭い 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が水およびKOH中で無色なのではなく明るい青色 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度95%) Amaurodon viridis 形態的に類似している(この種に同定されたことがあった) 子実層托の色が新鮮時帯青色で乾燥すると帯緑灰色 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルキナファソおよびトーゴではなくドイツやロシアなどに分布する 本種と異なり子実層托がハリタケ型 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種より担子器が長い 本種と異なり担子胞子が不規則な卵形~楕円形ではなく球形~類球形に近い 本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく顕著な小疣状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amaurodon hydnoides nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルキナファソおよびトーゴではなくベネズエラなどに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amaurodon mustialaensis 子実体のKOHに対する呈色反応が類似している 顕微鏡的形態が類似している 担子器のサイズが類似している 担子器の形態が類似している 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子が卵状~楕円形 本種と異なり根状菌糸束を有することがある 本種より担子器の小柄が短い Amaurodon sumatranus 顕微鏡的形態が類似している 担子器の長さの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりブルキナファソおよびトーゴではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なり子実層托が疎らなハリタケ型 本種と異なり担子器が小嚢形ではなく棍棒形 本種と異なり担子胞子が不規則な卵形~楕円形ではなく楕円形(正面視)および豆形(側面視) 本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく小疣状 本種と異なり担子胞子が薄壁ではなく厚壁