(仮訳)イタリアにおけるウサギの糞からの稀な発見:全世界で3番目のAscobolus perforatusの記録
Doveri, F., 2012. An exceptional find on rabbit dung from Italy: third record worldwide of Ascobolus perforatus. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC3_1_No3.pdf [Accessed May 23, 2014].
【R3-00740】2014/05/23投稿

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3行まとめ

イタリアにおける糞生菌の調査において、極めて稀な種であるAscobolus perforatusをウサギの糞から発見した。
本種の報告は1976年にベネズエラ(イヌの糞)、1993年にイラク(ウシの糞)から行われたのみで、本報告は全世界で3番目となった。
本種の形態を記載し、顕微鏡的形質がAscodesmis属菌の数種と類似していることを指摘した。

(イタリア新産種)

Ascobolus perforatus Brumm.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ascobolus reticulatus
同じPseudascodesmis節に含まれる
稀産種である
イタリアに分布する
糞生菌である
ウサギの糞に発生する
子嚢盤が小型
外皮層があまり発達しない
子嚢が非アミロイド
子嚢胞子が有色
子嚢胞子が球形~広楕円形
子嚢胞子に装飾を持つ
本種ほど稀ではない
本種より子嚢が長い
本種と異なり子嚢が広棍棒形~嚢状ではなく棍棒形
本種より子嚢胞子の平均サイズがやや小さい
本種と異なり子嚢胞子の壁の装飾が孔状ではなく低い瘤が連結した広い網目状
Ascodesmis spp.
顕微鏡的形質が類似している
本種より子嚢果が密に群生する傾向がある
本種より子嚢果が小さい(通常200 μm未満)
本種より外皮層が退化的かまたは欠く