(仮訳)淡水の河川に沈んだ材から分離された不完全糸状菌の新属新種、Aquapteridospora lignicola
Yang, J. et al., 2015. Aquapteridospora lignicola gen. et sp. nov., a New Hyphomycetous Taxon (Sordariomycetes) from Wood Submerged in a Freshwater Stream. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/full/10.7872/crym/v36.iss4.2015.469 [Accessed October 5, 2019] 【R3-06651】2019/10/5投稿

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3行まとめ

タイ、チエンラーイ県の河川に沈んだ材から分離された菌を検討し、新属新種Aquapteridospora lignicolaとして記載した。
本種は分生子形成細胞が多出芽性でシンポジオ状に数回伸長し、分生子が紡錘形で中央の細胞は淡褐色~暗褐色、末端細胞はほぼ無色で、時に顕著な鞘に包まれることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でディアポルテ亜綱クレードに含まれ、目レベルの分類は未確定であった。
Thailand, Chiang Rai Province, stream flowing in Tham Luang Nang Non Cave

(新種)

Aquapteridospora lignicola J. Yang, K.D. Hyde & Maharachch.
語源…(属名)水生の翼のある胞子/(種小名)材生息性の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Minimelanolocus manifestus
分生子形成様式が多出芽型
分生子形成細胞が末端生
分生子形成細胞がシンポジオ状に伸長する
分生子形成細胞の分生子形成部位が不明瞭または僅かに突出する
分生子形成細胞の分生子形成部位の幅が狭い
分生子形成細胞の分生子形成部位が不透明である
分生子形成細胞に脱離痕を伴う
本種と異なりクロイボタケ綱に含まれる
本種と異なり分生子柄が数度内生出芽型の貫生伸長を示す
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく舟形~類紡錘形
本種と異なり分生子基部が繊毛状
本種と異なり分生子に鞘を欠く
Pleurophragmium indicum
形態的に類似している
本種と異なりチャワンタケ亜門に含まれる
本種と異なり分生子形成細胞に小歯を伴う
本種と異なり分生子の中央の細胞が淡褐色~暗褐色、末端細胞はほぼ無色なのではなく中央の細胞が暗褐色で末端細胞が淡褐色
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく倒卵状~楕円形
本種と異なり分生子に鞘を欠く
Pseudospiropes spp.
形態的に類似している
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が幅広い
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が不明瞭または僅かに突出するのではなく突出する
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が強くメラニン化する
本種と異なり分生子に異隔壁を有する
本種と系統的に異なる