(仮訳)全北区北部に産した地衣生菌の新種、Arthonia pannariae
Zhurbenko, MP. & Grube, M. 2010. Arthonia pannariae (Arthoniaceae, Arthoniales), a new lichenicolous fungus from northern Holarctic. Graphis Scripta. Available at: https://www.researchgate.net/publication/315481056_Arthonia_pannariae_Arthoniaceae_Arthoniales_a_new_lichenicolous_fungus_from_northern_Holarctic [Accessed July 24, 2022] 【R3-09719】2022/7/24投稿

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3行まとめ

ノルウェー、ロシア、およびグリーンランドで採集された地衣生菌の一種を検討し、Arthonia pannariaeとして新種記載した。
本種はProtopannaria pezizoidesの子器や稀に地衣体に生じ、北極圏ではかなり一般的であった。
宿主の子実層は感染により漂白されるか完全に破壊された。
Norway, Troms County, Storfjord Municipality, Skibotndalen Valley, between Luhcajavri and Stuoraoaivi

(新種)

Arthonia pannariae Zhurb. & Grube
語源…ハナビラゴケ科の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arthonia clemens
地衣生菌である
本種と異なりProtopannaria属およびムニンゴケ属ではなくチャシブゴケ属およびRhizoplaca属地衣などを宿主とする
本種と異なり子実層がしばしば淡く着色するのではなく着色しない
本種より子嚢が短い
本種より子嚢の幅が広い
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Arthonia lecanorina
本種と異なり子嚢果が顕著に凝集するという特徴を欠く
本種と異なり子実層が淡色でない
Arthonia fuscopurpurea
地衣生菌である
本種と異なりProtopannaria属およびムニンゴケ属ではなく主にツメゴケ属地衣などを宿主とする
本種と異なり子嚢盤が帯赤褐色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3
Arthonia lepidiota
同じハナビラゴケ科地衣を宿主とする
本種と異なりProtopannaria属およびムニンゴケ属地衣ではなくFuscopannaria praetermissaを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Arthonia pelvetii
同じProtopannaria属地衣を宿主とする
本種と異なりツメゴケ属、キンブチゴケ属地衣が宿主として知られている
本種と異なり子嚢果が帯褐色
本種と異なり子実上層が不明瞭である
本種と異なり子実上層がいくぶん着色しない
Arthonia sampaianae
同じハナビラゴケ科地衣を宿主とする
本種と異なりProtopannaria属およびムニンゴケ属地衣ではなくFuscopannaria sampaianaを宿主とする
本種より子実層の丈が高い
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が成熟時褐色
本種と異なり子嚢胞子のペリスポアが厚い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3