2021年12月28日 (仮訳)中国においてイザヨイバラから分離されたエンドファイトの2新種、Ascodesmis rosicolaおよびTalaromyces rosarhiza Zhang, H. et al., 2021. Ascodesmis rosicola sp. nov. and Talaromyces rosarhiza sp. nov., two endophytes from Rosa roxburghii in China. Biodiversity Data Journal. Available at: https://bdj.pensoft.net/article/70088/ [Accessed December 28, 2021] 【R3-09096】2021/12/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省においてイザヨイバラから分離された2種のエンドファイトを検討し、Ascodesmis rosicolaおよびTalaromyces rosarhizaとして新種記載した。 前者は子嚢胞子表面のほぼ全体を隆起が覆うことなどで特徴づけられた。 後者は分生子柄が単輪生および二輪生で、分生子が楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。 中国貴州省貴陽市 (新種) Ascodesmis rosicola H. Zhang & Y. L. Jiang 語源…バラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Ascodesmis porcina 子嚢胞子表面のほぼ全域に分枝しないか分枝する隆起が広がる 本種と異なりバラ属植物ではなくロバ、ヤギ、ペッカリー、ブタ、ラットの糞などに生じる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子表面が初め平滑なのではなく装飾を有する 中国貴州省貴陽市 (新種) Talaromyces rosarhiza H. Zhang & Y. L. Jiang 語源…バラ属の根の 【よく似た種との区別】 Talaromyces francoae ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じTalaromyces節クレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生ではなく二輪生 本種と異なりメトレの数が2-3ではなく3-6 本種よりメトレの幅が広い 本種と異なりフィアライドの数が2-3ではなく3-6 本種よりフィアライドの幅が広い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状粗面 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces kendrickii フィアライドのサイズの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じTalaromyces節クレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生ではなく二輪生 本種と異なりメトレの数が2-3ではなく3-8 本種よりメトレの幅が広い 本種と異なりフィアライドの数が2-3ではなく3-5 本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく粗面 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces mangshanicus ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じTalaromyces節クレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生ではなく二輪生 本種と異なりメトレの数が2-3ではなく3-6 本種よりメトレの幅が広い 本種と異なりフィアライドの数が2-3ではなく3-6 本種よりフィアライドの幅が広い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形~楕円形 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく小刺状 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces qii メトレのサイズの範囲が重なる フィアライドのサイズの範囲が重なる ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じTalaromyces節クレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生ではなく二輪生 本種と異なりメトレの数が2-3ではなく4-6 本種と異なりフィアライドの数が2-3ではなく2-4 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形~卵状 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく小刺状 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces thailandensis フィアライドのサイズの範囲が重なる 分生子表面が平滑 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じTalaromyces節クレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生ではなく二輪生 本種と異なりメトレの数が2-3ではなく3-5 本種よりメトレの幅が広い 本種と異なりフィアライドの数が2-3ではなく3-7 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形~楕円形 ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される