(仮訳)スペイン、ガリシア産の新種、Asterophora salvaterrensis
Blanco-Dios, JB., 2012. Asterophora salvaterrensis (Basidiomycota, Agaricales), a new species from Galicia (Spain). Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000118/00000001/art00009 [Accessed May 30, 2016].
【R3-02974】2016/05/31投稿

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3行まとめ

スペイン、ガリシアのマツ林で採集された菌を検討し、Asterophora salvaterrensisとして新種記載した。
本種はRussula nigricansの腐朽子実体に生じ、傘が帯緑褐色~帯褐黄色で環紋を有し、襞が褐色~帯黒色で垂生し、肉が黒変し、担子胞子が小型であることなどで特徴づけられた。
Asterophora属の既知種全種を含む検索表を掲載した。
Spain, Pontevedra, Salvaterra de Miño, Leirado

(新種)

Asterophora salvaterrensis Blanco-Dios
語源…サルバテーラ(・デ・ミーニョ)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Asterophora parasitica(ナガエノヤグラタケ)
スペインに分布する
マツ林に生息する
同じRussula nigricansを宿主とする
厚壁胞子表面が平滑
本種と異なりスペイン以外の地域からも知られている
本種と異なり傘が帯緑褐色~帯褐黄色ではなく白色~灰色
本種と異なり傘が扁平凸形~扁平で中央部が窪むのではなく凸形~中高
本種と異なり傘に環紋を欠く
本種と異なり傘表面が絹状
本種と異なり襞が比較的よく形成される
本種と異なりしばしば担子胞子を形成しない
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
Asterophora lycoperdoides(ヤグラタケ)
同所的に分布する(スペイン)
マツ林に生息する
同じRussula nigricansを宿主とする
本種と異なりスペイン以外の地域からも知られている
本種と異なり傘が扁平凸形~扁平で中央部が窪むのではなく球形~クッション状
本種と異なり傘表面が粉状
本種と異なり襞がしばしば痕跡的
本種と異なり厚壁胞子が楕円形~長楕円形ではなく星状
本種と異なり厚壁胞子を傘表皮、襞、および柄表皮表面ではなく傘実質上部に生じる
本種と異なりしばしば担子胞子を形成しない