(仮訳)中国、チベット産の新種Aureoboletus quercus-spinosae
Zhang, M. et al., 2017. Aureoboletus quercus-spinosae, a new species from Tibet of China. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354017300177 [Accessed August 31, 2018].
【R3-05451】2018/9/1投稿

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3行まとめ

チベットにおいてQuercus spinosaの樹下に発生した菌を検討し、Aureoboletus quercus-spinosaeとして新種記載した。
本種は子実体が小型で、傘が淡黄色~帯褐赤色、管孔が帯灰黄色~オリーブ黄色で僅かに青変し、担子胞子が大型であることなどで特徴づけられた。
本種は地理的分布が近く、傘の粘性や管孔の色なども類似しているA. duplicatoporusおよびA. zangiiと姉妹群を形成した。
中国チベット自治区ニンティ市巴宜区

(新種)

Aureoboletus quercus-spinosae Ming Zhang & T.H. Li
語源…Quercus spinosa
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aureoboletus thibetanus
傘の色が類似している
傘表面に粘性を有する
シスチジアが薄壁
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘表面が顕著な網目状
本種と異なり傘縁部から白色の被膜の名残が懸垂する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なりシスチジア表面が黄金色の物質に覆われる
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aureoboletus auriporus(ヌメリコウジタケ)
子実体表面に粘性を有する
管孔の色が類似している
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子胞子が紡錘形でない
Aureoboletus gentilis
子実体表面に粘性を有する
管孔の色が類似している
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子が紡錘形でない
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aureoboletus mirabilis
担子胞子のサイズが類似している
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘が暗い鈍赤色~帯灰褐色
本種と異なり傘表面が粗い綿毛に覆われる
本種と異なり柄表面が粗い網目状
本種と異なり肉が白色~帯黄白色ではなく類白色
本種と異なり肉が傷つくと僅かに桃色~パステルレッドに変色するのではなく変色性を欠く
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aureoboletus duplicatoporus
地理的分布が類似している
子実体表面に粘性を有する
子実体表面に皺が生じる
管孔の色が類似している
柄表面に粘液を伴う
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と担子胞子のサイズが異なる
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aureoboletus zangii
地理的分布が類似している
子実体表面に粘性を有する
子実体表面に皺が生じる
管孔の色が類似している
柄表面に粘液を伴う
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と担子胞子のサイズが異なる
nrLSU+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される