(仮訳)オーストララシア産シクエストレート菌 (20):オーストラリア南東部の乾燥した草の多い林地に産した新種、Russula scarlatina
Elliott, TF. & Trappe, JM. 2019. Australasian sequestrate Fungi 20: Russula scarlatina (Agaricomycetes: Russulales: Russulaceae), a new species from dry grassy woodlands of southeastern Australia. Journal of Threatened Taxa. Available at: https://threatenedtaxa.org/index.php/JoTT/article/view/4907/6483 [Accessed October 2, 2019] 【R3-06640】2019/10/2投稿

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3行まとめ

オーストラリアの乾燥した硬葉樹林で採集された腹菌の一種を検討し、Russula scarlatinaとして新種記載した。
本種は地下生または時に露出し、幼時緋色で老成すると汚赤色または褐色になり、外皮がシスチジアに覆われることなどで特徴づけられた。
また、本種の担子胞子は弱いアミロイド性を示す、異常に短い装飾に覆われることなどでも特徴づけられた。
Australia, Australian Capital Territory, Mulligans Flat Nature Reserve

(新種)

Russula scarlatina
語源…緋色の(外皮および外皮シスチジアの色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arcangeliella spp.
形態的にやや類似することがある
本種と異なり外皮が緋色ではなく鮮橙色
本種と異なり子実体から乳液を分泌する
本種と異なり乳液菌糸を有する
Russula theodoroui
オーストラリアに分布する
外皮が帯赤色~緋色のことがある
本種と異なりニューサウスウェールズ州のワールンバングル山地よりも北に分布する
本種と異なりクイーンズランド州南部における分布が知られていない
本種と異なり柄を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の装飾がずっと大型
本種と異なり担子胞子の装飾が弱いアミロイド性を示すのではなくずっと強いアミロイド性を示す
本種と異なり傘表皮が膨大した細胞からなる
本種と異なり外皮シスチジアが集まりをなすという特徴を欠く
Russula westresii
グレバが褐色を呈する
担子胞子の装飾が短い
本種と異なり外皮全体が緋色なのではなく帯黄白色~淡い帯褐黄色の地に橙色~煉瓦色の条線およびパッチを有することがある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり外皮シスチジアが集まりをなすという特徴を欠く