(仮訳)Inocybe chelanensisグループにおける担子胞子の同形形質と北米での多様性
Kropp, BR. & Matheny, PB. 2004. Basidiospore homoplasy and variation in the Inocybe chelanensis group in North America. Mycologia. Available at: https://mathenylab.utk.edu/Site/Publications_files/Kropp_Matheny_chelanensis_Myc.2004.pdf [Accessed March 10, 2025] 【R3-12599】2025/3/10投稿

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3行まとめ

北米産のInocybe chelanensisグループについて、形態観察および分子系統解析により多様性を検討し、I. candidipesI. sierraensisの2新種を記載した。
分子系統解析の結果から、ロケット形の担子胞子の形態が収斂進化の結果であることが示唆された。
北米およびヨーロッパ産の類似種または混同のおそれがある種の検索表を作成した。
USA., Arizona, Apache County

(新種)

Inocybe candidipes Kropp & Matheny
語源…白い柄の
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【よく似た種との区別】
Inocybe glabrodisca(ミナカタトマヤタケ)
米国に分布する
クモの巣膜を欠く
柄シスチジアを柄下部に有する
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe chelanensis
米国に分布する
担子胞子の輪郭が類似している
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が亀裂状
本種と異なり柄が特に幼時白色という特徴を欠く
本種と異なり柄表面が時に軽く粉状という特徴を欠く
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
USA., California, Sierra County, Haskell Peak Road about 11 km from junction with Gold Lake Road

(新種)

Inocybe sierraensis Kropp & Matheny
語源…シエラ(ネバダ)産の
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【よく似た種との区別】
Inocybe dolichospora
担子胞子のサイズがかなり類似している
本種と異なり北アフリカに分布する
本種と異なりヒマラヤスギ属樹木と共生する
本種と異なり子実体が発達初期のみ類白色である
本種と異なり担子胞子基部に小結節を欠く
本種と異なりシスチジアが厚壁
Inocybe chelanensis
米国に分布する
山地に生息する
雪解け直後に発生することがある
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が白色でない
本種と異なりシスチジアが薄壁でない
本種より担子胞子基部の結節が多い
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rennyi
米国に分布する
本種と異なり子実体が類白色でない
本種と異なりシスチジアが薄壁でない

(その他掲載種)

Inocybe chelanensis D.E. Stuntz
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【よく似た種との区別】
Inocybe rainierensis
顕微鏡的特徴がほぼ同一で識別困難
担子胞子がロケット形
子実層シスチジアの形態が実質的に同一
本種と異なり発生時期が通常雪解け直後の春から夏ではなく8月後半
本種より傘が一様な暗褐色
本種より柄が成熟時暗褐色
本種と異なり柄基部が塊茎状
本種と異なり”velipellis”を通常有するのではなく欠く
Inocybe candidipes
米国に分布する
担子胞子の輪郭が類似している
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が亀裂状でない
本種と異なり柄が特に幼時白色
本種と異なり柄表面が時に軽く粉状
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe sierraensis
米国に分布する
山地に生息する
雪解け直後に発生することがある
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が白色
本種と異なりシスチジアが薄壁
本種より担子胞子基部の結節が少ない
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe dolichospora
顕微鏡的特徴が非常に類似している
本種と異なり北米ではなく北アフリカに分布する
本種と異なりマツ属およびモミ属ではなくヒマラヤスギ属樹木と共生する
本種と異なり子実体が成熟するまで白色または淡黄褐色
本種と異なり傘が帯黄褐色または榛色でない
Inocybe ortegae
担子胞子に多形がある
本種と異なり針葉樹ではなくコナラ属やゴジアオイ属植物と関係を持つ
本種と傘の色が異なる
本種と担子胞子の輪郭が異なる
Inocybe rennyi
本種と異なり傘表面が粗い繊維状
本種と異なり担子胞子が細長い結節状
本種と異なり”velipellis”を有するのではなく一貫して欠く
Inocybe texensis
米国に分布する
担子胞子の一部が基部に結節のあるロケット形
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄が発達時期の全体にわたってラベンダー色または帯ワイン色
本種と異なり側シスチジアが薄壁
本種と異なり縁シスチジアが薄壁
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Inocybe texensis Thiers
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【よく似た種との区別】
Inocybe sierraensis
米国に分布する
子実層シスチジアが薄壁
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり雪解け直後に発生する
本種と異なり子実体全体が類白色~クリーム色
本種と異なり傘表面が無毛~微細な繊維状
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe chelanensis
米国に分布する
担子胞子の一部が基部に結節のあるロケット形
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄が発達時期の全体にわたってラベンダー色または帯ワイン色という特徴を欠く
本種と異なり側シスチジアが薄壁でない
本種と異なり縁シスチジアが薄壁でない
RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rennyi
本種と異なり子実体が淡紫色を帯びない
本種と異なりシスチジアが薄壁でない

(その他掲載種)

Inocybe rainierensis D.E. Stuntz
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【よく似た種との区別】
Inocybe chelanensis
顕微鏡的特徴がほぼ同一で識別困難
担子胞子がロケット形
子実層シスチジアの形態が実質的に同一
本種と異なり発生時期が8月後半ではなく通常雪解け直後の春から夏
本種ほど傘が一様な暗褐色でない
本種ほど柄が成熟時暗褐色でない
本種と異なり柄基部が塊茎状でない
本種と異なり”velipellis”を欠くのではなく通常有する

(その他掲載種)

Inocybe rennyi (Berkeley & Broome) Saccardo
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【よく似た種との区別】
Inocybe texensis
本種と異なり子実体が淡紫色を帯びる
本種と異なりシスチジアが薄壁
Inocybe sierraensis
米国に分布する
本種と異なり子実体が類白色
本種と異なりシスチジアが薄壁
Inocybe curvipes(ハイチャトマヤタケ)
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり担子胞子が多形でしばしばかなり細長いのではなく不等辺四辺形
Inocybe chelanensis
本種と異なり傘表面が粗い繊維状でない
本種と異なり担子胞子が細長い結節状でない
本種と異なり”velipellis”を一貫して欠くのではなく有する