2025年3月10日 (仮訳)Inocybe chelanensisグループにおける担子胞子の同形形質と北米での多様性 Kropp, BR. & Matheny, PB. 2004. Basidiospore homoplasy and variation in the Inocybe chelanensis group in North America. Mycologia. Available at: https://mathenylab.utk.edu/Site/Publications_files/Kropp_Matheny_chelanensis_Myc.2004.pdf [Accessed March 10, 2025] 【R3-12599】2025/3/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北米産のInocybe chelanensisグループについて、形態観察および分子系統解析により多様性を検討し、I. candidipesとI. sierraensisの2新種を記載した。 分子系統解析の結果から、ロケット形の担子胞子の形態が収斂進化の結果であることが示唆された。 北米およびヨーロッパ産の類似種または混同のおそれがある種の検索表を作成した。 USA., Arizona, Apache County (新種) Inocybe candidipes Kropp & Matheny 語源…白い柄の 【よく似た種との区別】 Inocybe glabrodisca(ミナカタトマヤタケ) 米国に分布する クモの巣膜を欠く 柄シスチジアを柄下部に有する RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe chelanensis 米国に分布する 担子胞子の輪郭が類似している RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が亀裂状 本種と異なり柄が特に幼時白色という特徴を欠く 本種と異なり柄表面が時に軽く粉状という特徴を欠く RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA., California, Sierra County, Haskell Peak Road about 11 km from junction with Gold Lake Road (新種) Inocybe sierraensis Kropp & Matheny 語源…シエラ(ネバダ)産の 【よく似た種との区別】 Inocybe dolichospora 担子胞子のサイズがかなり類似している 本種と異なり北アフリカに分布する 本種と異なりヒマラヤスギ属樹木と共生する 本種と異なり子実体が発達初期のみ類白色である 本種と異なり担子胞子基部に小結節を欠く 本種と異なりシスチジアが厚壁 Inocybe chelanensis 米国に分布する 山地に生息する 雪解け直後に発生することがある RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が白色でない 本種と異なりシスチジアが薄壁でない 本種より担子胞子基部の結節が多い RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe rennyi 米国に分布する 本種と異なり子実体が類白色でない 本種と異なりシスチジアが薄壁でない (その他掲載種) Inocybe chelanensis D.E. Stuntz 【よく似た種との区別】 Inocybe rainierensis 顕微鏡的特徴がほぼ同一で識別困難 担子胞子がロケット形 子実層シスチジアの形態が実質的に同一 本種と異なり発生時期が通常雪解け直後の春から夏ではなく8月後半 本種より傘が一様な暗褐色 本種より柄が成熟時暗褐色 本種と異なり柄基部が塊茎状 本種と異なり”velipellis”を通常有するのではなく欠く Inocybe candidipes 米国に分布する 担子胞子の輪郭が類似している RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が亀裂状でない 本種と異なり柄が特に幼時白色 本種と異なり柄表面が時に軽く粉状 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe sierraensis 米国に分布する 山地に生息する 雪解け直後に発生することがある RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が白色 本種と異なりシスチジアが薄壁 本種より担子胞子基部の結節が少ない RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe dolichospora 顕微鏡的特徴が非常に類似している 本種と異なり北米ではなく北アフリカに分布する 本種と異なりマツ属およびモミ属ではなくヒマラヤスギ属樹木と共生する 本種と異なり子実体が成熟するまで白色または淡黄褐色 本種と異なり傘が帯黄褐色または榛色でない Inocybe ortegae 担子胞子に多形がある 本種と異なり針葉樹ではなくコナラ属やゴジアオイ属植物と関係を持つ 本種と傘の色が異なる 本種と担子胞子の輪郭が異なる Inocybe rennyi 本種と異なり傘表面が粗い繊維状 本種と異なり担子胞子が細長い結節状 本種と異なり”velipellis”を有するのではなく一貫して欠く Inocybe texensis 米国に分布する 担子胞子の一部が基部に結節のあるロケット形 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が発達時期の全体にわたってラベンダー色または帯ワイン色 本種と異なり側シスチジアが薄壁 本種と異なり縁シスチジアが薄壁 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Inocybe texensis Thiers 【よく似た種との区別】 Inocybe sierraensis 米国に分布する 子実層シスチジアが薄壁 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり雪解け直後に発生する 本種と異なり子実体全体が類白色~クリーム色 本種と異なり傘表面が無毛~微細な繊維状 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe chelanensis 米国に分布する 担子胞子の一部が基部に結節のあるロケット形 RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が発達時期の全体にわたってラベンダー色または帯ワイン色という特徴を欠く 本種と異なり側シスチジアが薄壁でない 本種と異なり縁シスチジアが薄壁でない RPB1+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe rennyi 本種と異なり子実体が淡紫色を帯びない 本種と異なりシスチジアが薄壁でない (その他掲載種) Inocybe rainierensis D.E. Stuntz 【よく似た種との区別】 Inocybe chelanensis 顕微鏡的特徴がほぼ同一で識別困難 担子胞子がロケット形 子実層シスチジアの形態が実質的に同一 本種と異なり発生時期が8月後半ではなく通常雪解け直後の春から夏 本種ほど傘が一様な暗褐色でない 本種ほど柄が成熟時暗褐色でない 本種と異なり柄基部が塊茎状でない 本種と異なり”velipellis”を欠くのではなく通常有する (その他掲載種) Inocybe rennyi (Berkeley & Broome) Saccardo 【よく似た種との区別】 Inocybe texensis 本種と異なり子実体が淡紫色を帯びる 本種と異なりシスチジアが薄壁 Inocybe sierraensis 米国に分布する 本種と異なり子実体が類白色 本種と異なりシスチジアが薄壁 Inocybe curvipes(ハイチャトマヤタケ) 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり担子胞子が多形でしばしばかなり細長いのではなく不等辺四辺形 Inocybe chelanensis 本種と異なり傘表面が粗い繊維状でない 本種と異なり担子胞子が細長い結節状でない 本種と異なり”velipellis”を一貫して欠くのではなく有する