(仮訳)中国貴州省産の昆虫病原菌の新種、Beauveria majiangensis
Chen, W-H. et al., 2018. Beauveria majiangensis, a new entomopathogenic fungus from Guizhou, China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.333.2.8 [Accessed January 17, 2018].
【R3-04768】2018/1/17投稿

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3行まとめ

中国貴州省のブルーベリー畑においてコガネムシ上科の幼虫に発生した昆虫病原菌を検討し、Beauveria majiangensisとして新種記載した。
本種は軸が無限生長で小歯状、分生子形成細胞が円筒形または時に類球形、分生子が楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で他のBeauveria属菌とクラスターを形成し、かつその中で独自の系統を形成した。
中国貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州麻江県

(新種)

Beauveria majiangensis W.H. Chen, M. Liu, Z.X. Huang, G.M. Yang, Y.F. Han, J.D. Liang & Z.Q. Liang
語源…麻江産の
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【よく似た種との区別】
Beauveria caledonia
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなく楕円形またはいくぶん円筒形~”conodial”
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく楕円形からいくぶん円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria gryllotalpidicola
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなくフラスコ形
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria lii
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなく楕円形~円筒形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく楕円形~円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria loeiensis
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなく円筒形または先端が狭まる
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく楕円形~円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria medogensis
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなく類球形~フラスコ形
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria rudraprayagi
軸が無限生長である
軸に小歯を有する
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または時に類球形ではなく類球形~アンプル形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形および類球形