(仮訳)南半球においてナンキョクブナ属樹木と関係を持つ新種Boletopsis nothofagi
Cooper, JA. & Leonard, P., 2012. Boletopsis nothofagi sp. nov. associated with Nothofagus in the Southern Hemisphere. MycoKeys. Available at: http://www.funnz.org.nz/sites/default/files/MycNotes10-Boletopsis.pdf [Accessed April 24, 2014].
【R3-00641】2014/04/25投稿

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3行まとめ

ニュージーランドのナンキョクブナ林で発見された外生菌根菌の一種を、Boletopsis nothofagiとして新種記載した。
ナンキョクブナ林ではベニテングタケのような移入種の外生菌根菌も知られているが、本種は移入種ではなく、稀な在来種だと考えられた。
本種は南半球に分布する初のクロカワ属菌として報告された。
New Zealand, North Island, Rimutaka Forest Park

(新種)

Boletopsis nothofagi J.A. Cooper & P. Leonard
語源…ナンキョクブナ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Boletopsis leucomelaena(ミヤマクロカワ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する
本種と異なりナンキョクブナ属ではなく通常トウヒ属の樹木と関係を持つ
本種と異なり担子胞子が細長く、中央部がくびれるという特徴を欠く
本種と異なり細胞外にKOHで緑色になる粒状の物質を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(18-22塩基の違いがある)
Boletopsis grisea(クロカワ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する
本種と異なりナンキョクブナ属ではなく通常マツ属の樹木と関係を持つ
本種と異なり担子胞子が細長く、中央部がくびれるという特徴を欠く
本種と異なり細胞外にKOHで緑色になる粒状の物質を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Boletopsis smithii
本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する
本種と異なりナンキョクブナ林に発生しない
本種と異なり担子胞子が細長く、中央部がくびれるという特徴を欠く
本種と異なり細胞外にKOHで緑色になる粒状の物質を含まない
Boletopsis perplexa
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する
本種と異なりナンキョクブナ属ではなく通常マツ属の樹木と関係を持つ
本種と異なり担子胞子が細長く、中央部がくびれるという特徴を欠く
本種と異なり細胞外にKOHで緑色になる粒状の物質を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される