2014年2月10日 (仮訳)中国産のイグチ属アミアシイグチ節の新種、Boletus roseoflavus Li, H. et al., 2014. Boletus roseoflavus, a new species of Boletus in section Appendiculati from China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0888-4 [Accessed February 10, 2014]. 【R3-00377】2014/02/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国浙江省・雲南省でマツ林に発生した菌をBoletus roseoflavusとして新種記載した。 本種はヨーロッパおよび北米産の近縁種とは傘や肉の色や柄の形状、表面の模様などで区別された。 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で、本種はアミアシイグチ節に含まれることが示唆された。 中国浙江省麗水市慶元県 (新種) Boletus roseoflavus Hai B. Li & Hai L. Wei 語源…ばら色と黄色の(それぞれ傘と柄の色を表す) 【よく似た種との区別】 Boletus regius(アケボノヤマドリタケ) 孔口がレモン黄色 柄が黄色系 柄の表面が網状 肉がレモン黄色 本種と同じく肉が青変しないことがある 担子胞子の表面が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹の樹下に発生する 本種と異なり傘が淡桃色~ばら色または淡い帯紫赤色ではなく灰色を帯びるばら色や赤色など 本種と異なり孔口がオリーブ色を帯びることがある 本種と異なり芳香を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Boletus appendiculatus(ミヤマアミアシイグチ) 孔口がレモン黄色 担子胞子の表面が平滑 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹の樹下に発生する 本種と異なり傘が淡桃色~ばら色または淡い帯紫赤色ではなく黄褐色でしばしば赤色またはさび色を帯びる 本種と異なり柄の表面が網状にならない 本種と異なり肉がレモン黄色~黄金色ではなく白色~淡黄色 本種と異なり肉がはっきりと青変する 本種と異なり芳香を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が淡黄色ではなく帯オリーブ色 本種と異なり担子胞子が類紡錘形ではなく楕円形~類紡錘形 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Boletus speciosus(アカジコウ) 柄の上部が黄色 柄の表面が網状 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が類紡錘形 担子胞子の表面が平滑 本種と異なり中国ではなく北米に分布する 本種と異なり針葉樹林ではなく広葉樹林に発生する 本種と異なり傘が淡桃色~ばら色または淡い帯紫赤色ではなくばら桃色~鮮やかな赤色 本種と異なり孔口がレモン色~黄色~蜜黄色ではなく鮮黄色~オリーブ黄色 本種と異なり柄の中ほどが橙色~桃色ではなく下方に向かって赤色を帯びる 本種と異なり肉がレモン黄色~黄金色ではなく淡黄色 本種と異なり肉が青変性を持つか、あるいは本種より速やかに青変する 本種と異なり芳香を欠く 本種と異なり担子胞子が淡黄色ではなくオリーブ褐色 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Boletus subappendiculatus 針葉樹の樹下に発生する 本種と同じく肉が青変しないことがある ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Boletus pseudoregius ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される