(仮訳)Boletus rubricitrinusPulchroboletus属に含まれる
Farid, A., Franck, AR. & Garey, JR. 2017. Boletus rubricitrinus belongs in Pulchroboletus (Boletaceae). Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM69204.pdf [Accessed August 30, 2018].
【R3-05449】2018/8/31投稿

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3行まとめ

Boletus rubricitrinusの分子データを初めて検討した。
分子系統解析の結果に基づき、本種をPulchroboletus属に移した。
また、米国フロリダ州産の標本を本種のエピタイプ標本に指定した。
USA, Florida, Hillsborough Co., University of South Florida campus, along S side of sidewalk, N of Alumni Drive and S of Richard Beard garage

(新組み合わせ)

Pulchroboletus rubricitrinus (Murrill) A. Farid & A.R. Franck
旧名:Boletus rubricitrinus (Murrill) Murrill
(基礎異名はCeriomyces rubricitrinus Murrill)
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pulchroboletus roseoalbidus
温暖な地域に生息する
同じコナラ属植物を宿主とする
傘の直径の範囲が重なる
傘が帯桃赤色
傘が半球形~凸形でのちに扁平になり、成熟するとやや反り返ることもある
傘表面が無毛~類綿毛状
傘表面が乾燥しており粘性を欠き、湿時いくぶん光沢を有する
管孔が垂生し小歯を伴う
胞子紋がオリーブ褐色
担子胞子の形状が類似している
担子胞子の油滴数が1-3
ITS+nrLSU、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりクリ属およびゴジアオイ属植物が宿主として知られている
本種と異なり子実体が群生する傾向にあるのではなく叢生して塊をなす傾向がある
本種と異なり子実体が硫酸鉄での呈色反応陰性なのではなくオリーブ色に呈色する
本種より傘の色がずっと淡い
本種と異なり傘が水酸化アンモニウムで黄色~橙色に呈色するのではなく呈色しない
本種と異なり管孔が水酸化アンモニウムで黄色~橙色ではなくさび褐色に呈色する
本種と異なり柄表面が点状ではなく栗色の綿毛を伴う
本種と異なり柄表面に小粒状の偽つば状の領域を有する
本種と異なり柄が水酸化アンモニウムで褐色ではなく橙色に呈色する
本種と異なり柄が硫酸鉄で黄色ではなくオリーブ色に呈色する
本種と異なり傘肉が帯白黄色ではなく帯桃淡紫色
本種と異なり柄肉が帯白黄色ではなく栗赤色
本種と異なり肉が水酸化アンモニウムで黄色~橙色に呈色するのではなく呈色しない
本種よりシスチジアが通常長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される