(仮訳)タイ産ヤシ生息性ボトリオスフェリア科菌類 – Archontophoenix alexandraeに生じた新種Barriopsis archontophoenicis
Konta, S. et al., 2016. Botryosphaeriaceae from palms in Thailand – Barriopsis archontophoenicis sp. nov, from Archontophoenix alexandrae. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_7_7_6-1.pdf [Accessed October 13, 2017].
【R3-04478】2017/10/13投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県においてArchontophoenix alexandraeに発生した菌を検討し、Barriopsis archontophoenicisとして新種記載した。
本種は孔口が乳頭状ではなく、子嚢胞子が小型であることなどで同属他種と区別された。
ボトリオスフェリア科において培養下での有性世代の形成はごく稀であるが、本種は培養6ヶ月後に有性世代を形成した。
Thailand, Chiang Mai Province, Mushroom Research Centre

(新種)

Barriopsis archontophoenicis Konta, Boonmee & K.D. Hyde
語源…ユスラヤシ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Barriopsis fusca
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりArchontophoenix alexandraeではなくミカン属植物などを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが小さい
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Barriopsis tectonae
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりArchontophoenix alexandraeではなくチークなどを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い
本種より分生子が長い
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Barriopsis iraniana
分生子のサイズが類似している
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1-3
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される