(仮訳)タスマニア産の高山性地衣の顕著な新属、Cameronia
Kantvilas, G., 2012. Cameronia (lichenized Ascomycetes), a remarkable new alpine genus from Tasmania. The Lichenologist. Available at: http://www.journals.cambridge.org/abstract_S0024282911000569 [Accessed December 21, 2017].
【R3-04687】2017/12/22投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニアの高山帯に産した地衣類を検討し、新属Cameroniaを提唱した。
本属は地衣体が痂状で被子器が深く埋生し、子嚢が4胞子性で子嚢胞子が無色石垣状であることなどで特徴づけられた。
本属にタスマニア高地固有種のC. pertusarioidesおよびC. tectaの2新種を含めた。
Australia, Tasmania, Hartz Mountains Plateau near Lake Osborne

(新種)

Cameronia pertusarioides Kantvilas
語源…(属名)Jan Cameron氏に献名/(種小名)トリハダゴケ属類似の
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【よく似た種との区別】
Cameronia tecta
タスマニアに分布する
高山帯に生息する
岩上生地衣である
被子器が埋生する
子実層に油滴および共生藻細胞が散在する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が石垣状
粉子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりジュラ紀のドレライトではなく先カンブリア紀の珪岩および変成堆積物に生じる
本種より地衣体が薄い
本種と異なり地衣体が淡いレモン色ではなく淡褐色、帯灰色、帯黄褐色
本種と異なり粉子が桿形~骨形ではなく桿形
本種と異なり地衣成分として9-O-メチルパンナリン酸を含まない
本種と異なり地衣成分として未知のトリフェニルを含む
Australia, Tasmania, Sentinel Range summit

(新種)

Cameronia tecta Kantvilas
語源…覆われた(岩の裂け目や突出した崖の下に生じることから)
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【よく似た種との区別】
Cameronia pertusarioides
タスマニアに分布する
高山帯に生息する
岩上生地衣である
被子器が埋生する
子実層に油滴および共生藻細胞が散在する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が石垣状
粉子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり先カンブリア紀の珪岩および変成堆積物ではなくジュラ紀のドレライトに生じる
本種より地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が淡褐色、帯灰色、帯黄褐色ではなく淡いレモン色
本種と異なり粉子が桿形ではなく桿形~骨形
本種と異なり地衣成分として9-O-メチルパンナリン酸を含む
本種と異なり地衣成分として未知のトリフェニルを含まない