(仮訳)飲料に関係するLodderomycesクレードのアナモルフ菌の新種、Candida theae
Chang, C-F. et al., 2012. Candida theae sp. nov., a new anamorphic beverage-associated member of the Lodderomyces clade. International Journal of Food Microbiology. …. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168160511005307 [Accessed May 26, 2014].
【R3-00750】2014/05/26投稿

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3行まとめ

台湾とエクアドルで分離されたアナモルフ酵母を、Candida theaeとして新種記載した。
本種は台湾ではインドネシア製のプラスチック容器入りの緑茶から、エクアドルでは墳墓で発見された古代のチチャの発酵容器から分離された。
D1/D2領域に基づく分子系統解析で、本種はLodderomycesクレードに含まれ、C. parapsilosis種複合体に近縁であった。

※本論文のエラッタが公開されている(著者名のスペルミス)

(関連サイト)

Raising the Dead: New Species of Life Resurrected from Ancient Andean Tomb – Scientific American(2014月5月26日に取得したウェブ魚拓)

台湾

(新種)

Candida theae Lee
語源…茶の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida orthopsilosis
生理学的に非常に類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じLodderomycesクレードのC. parapsilosis種複合体に含まれる)
本種とITS領域の塩基配列が異なる(本種のタイプ菌株と15塩基の差異)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種のタイプ菌株と6塩基、1.1%の差異)
Candida parapsilosis
生理学的に非常に類似している
37°C以上で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じLodderomycesクレードのC. parapsilosis種複合体に含まれる)
本種と異なりヒトの病原菌として知られている
本種と異なりアルブミン、亜硝酸塩、クレアチンを資化できない
本種と異なりビタミン要求性を持つ
本種とITS領域の塩基配列が異なる(本種のタイプ菌株と19塩基の差異)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種のタイプ菌株と9塩基、1.7%の差異)
Candida metapsilosis
生理学的に非常に類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じLodderomycesクレードのC. parapsilosis種複合体に含まれる)
本種と異なりキシリトールを資化可能
本種とITS領域の塩基配列が異なる(本種のタイプ菌株と14塩基の差異)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種のタイプ菌株と7塩基、1.3%の差異)