(仮訳)フィンランド産の多孔菌の新属新種、Caudicicola gracilis
Kotiranta, H., Kulju, M. & Miettinen, O. 2017. Caudicicola gracilis (Polyporales, Basidiomycota), a new polypore species and genus from Finland. Annales Botanici Fennici. Available at: https://helda.helsinki.fi/bitstream/handle/10138/234417/Kotiranta2017Caudicicola.pdf [Accessed November 9, 2020] 【R3-07854】2020/11/9投稿

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3行まとめ

フィンランドにおいてマツおよびトウヒの切り株や根に生じた多孔菌の一種を検討し、新属新種Caudicicola gracilisとして記載した。
本種は子実体が非常に脆く、子実体縁部において分生子を形成し、担子胞子が楕円形平滑で、1菌糸型であり、菌糸の隔壁部がアンプル形であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析ではニクハリタケ科クレードの近傍に位置したが、既知種のいずれとも近縁ではなかった。
Finland, Keski-Pohjanmaa. Pyhäjärvi, Jokikylä, Varpusuo

(新種)

Caudicicola gracilis Kotir., M. Kulju & Miettinen
語源…(属名)切り株、幹に生息する/(種小名)脆い(子実体の質感から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trechispora hymenocystis
子実体の形態が類似している
本種と異なり子実体縁部に通常菌糸束を伴う
本種と顕微鏡的形態が異なる
Anomoporia kamtschatica
子実体が白色
子実体が脆い
本種と顕微鏡的形態が異なる
Oligoporus sericeomollis
子実体の形態が類似している
本種と異なり子実体の味が温和ではなく非常に苦い
本種と異なり子実体に特別な臭いがないのではなく強い刺激臭がある
本種と顕微鏡的形態が異なる
Porpomyces mucidus
菌糸にアンプル形の隔壁を有する
本種と顕微鏡的形態が異なる
Trechispora spp.
菌糸にアンプル形の隔壁を有する
本種と顕微鏡的形態が異なる
Sistotrema muscicola
担子胞子の形状が類似している
本種と顕微鏡的形態が異なる